『男が痴漢になる理由』を笑えなかった話
ずっと気になっていた本、『男が痴漢になる理由』(斎藤章佳/イースト・プレス)を読んで、途中から予想とは違った意味で背筋がすうっと寒くなった。
あえて被害者側の描写ではなく、加害者側である「痴漢」の姿が冷静に切り取られ、研究が提示されている中で、彼らの特徴が全く他人事には思えなかったからだ。
そもそも、この本が気になっていたのは、自分も何度か痴漢に遭ったことがあるからだ。
高校初日、友達と待ち合わせて電車に乗ったら、二人まとめて触られた。わたしが少しずれると手が届きづらくなっ