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カリキュラム紹介〜マジ探究〜

「マジ探究」は個人が自由にテーマを決め、それにひたすら取り組む時間です。毎日90分あります。

「探究」を辞書で引いてみると、「深くさぐりきわめること。事理をたずねきわめること。研究 〔精選版 日本国語大辞典〕」「物事の真相・価値・在り方などを深く考えて、すじ道をたどって明らかにすること 〔大辞林〕」とあります。

これを踏まえつつ、私たちは「マジ探究」におけるポリシー(方針)を設定しています。それは、「自分が好きなことや興味のあることをひたすらやり切る」というものです。

このポリシーについて、子どもたちに下記のように説明しています。

まず、「やり切る」というのは、食べることに例えると、「トロ」の部分だけ食べるのでなく、「骨」とか「わた」も含めて丸ごと一匹食べましょう、ということです。それぞれの部分に異なった栄養素が含まれているし、硬いところや苦いところまで食べて初めて知る深みがあります。

「マジ探究」においても、一度「やりたい」と思って始めてみたものの、思ったほど簡単に行かなかったり、自分の知識やスキルが足りてないことに気づかされたり、隣の子の方がうまく見えたり、もしかしたら本当は好きじゃなかったんじゃないかと疑い始める、といった様々な課題に遭遇します。そうなった時に、自分のできる範囲の、つまみ食いで終わらせるのか、人の手を借りて踏みとどまったり、自分を受け容れ基礎訓練に取り組みながら「やり切る」のかでは、得られるものの質も量も大きく変わります。そして、「やり切る」ことで、初めて自分にとっての「発見」に出会えます。そこから新たな問いが生まれ、次に繋がっていくと考えています。

また、「やり切る」ためにはそれが誰かに言われたものではなく、自分が本当に好きなこと、興味のあること、どうしても解き明かしたい謎など、内なる好奇心が湧き立つ対象である必要があります。反復練習や細部への追求など、努力や苦労をそれと思わず続けられるのは、それが好奇心に根差すものだからです。

「自分が好きなことや興味のあることをひたすらやり切る」時間。それが「マジ探究」です。

ラーンネット・エッジの子たちは、毎日90分では足らず、帰宅後や休日も「マジ探究」を続けています。私たちは、10代にこそ、このような豊かな時間が必要であると考えています。


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