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「山の日」 千葉県の小学校で校長先生をしていらっしゃる渡邊尚久先生の投稿からのコピペ

8月11日は山の日!!
facebookのタイムラインで読んだ
(この間も沖縄県慰霊の日のコピペさせていただきましたが)
千葉県の小学校で校長先生をしていらっしゃる
渡邊尚久先生の投稿が素晴らしいので承諾をいただき、
私のブログにコピペして、載せます。
facebookだと、せっかくの投稿が流れてしまうのが勿体無いので、
ぜひたくさんの方に知って欲しいのです。

(ところで、渡邊先生みたいな校長先生がいる小学校の子どもたち、教員さんたちって幸せ者ですわ。)

ここから↓

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国民の祝日:山の日】8月11日

対象は小学校高学年です。参考になれば幸いです。

(ここから)

さて、8 月にも国民の祝日がありますが、何の日かわかりますか。

そう、11日の「山の日」です。

ところで、山の日ってどんな祝日なんですか。

法律にはこう書いてあります。

「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」

この祝日、かなり新しいんです。16ある祝日のうち、一番若い。平成28年から始まった祝日です。

では、なぜ、新しく祝日になったのでしょうか。

きっかけはこんなところにありました。

なんでも、作曲家の船村徹氏の「海の日があるのに山の日がないのはおかしい」という提言が始まりだったとか。それを機に、日本山岳協会をはじめとするいくつかの団体が動き「山の日」制定協議会が発足され、「山の日」制定へ動き出したというのは始まりだそうです。

「海の日があるのに山の日がないのはおかしい」という一言で祝日が決まってしまうんかい!と思わないわけでもありませんが、よくよく考えてみると、山の日って日本にとってはとても大切な日かも知れません。

日本の国土面性は3,780万ha、森林面積は2,505万haなので、日本の国土の約3分の2(66%)は森林となっています。国土面積に占める森林面積が約7割を占めており、先進国の中ではフィンランドに次いで2位、世界での中でも有数の森林大国なのです。ちなみに、世界の森林率の平均は31%ですので、日本の森林率がいかにすごいかがわかるでしょう。

では、なぜ、森林率が高いことがすごいのか。

それは、森林の果たしている機能について知っていれば、そのありがたさに気づくはずです。

森林には、木材等を生産する物質生産機能の他に、土壌表面の侵食防止や表層崩壊を防止する等の土砂災害防止機能・土壌保全機能、洪水の緩和や水質源の貯留等の水源涵養機能、気候緩和や大気浄化等の快適環境形成機能、保健・レクリエーション機能、文化機能、二酸化炭素の固定等、地球温暖化を防止する地球環境保全機能、多様な生物の生息地を提供する等、生物多様性保全機能といった、森林生態系が持つ様々な多面的機能があります。

この森林の多面的機能こそが、私たちが受け取っている「山の恩恵」なのです。

では、これらの機能は何もせずにそのまま保たれていくのか、といえばそんなことはありません。

「林業」という、人間が森林に手を加え、森林の構造の発達過程を統制、管理しながら、苗木を植える、育てる、木材を収穫することを繰り返し行う人間の営みによって初めてできることなのです。

林業や、森林を守り育てている山村地域の人々のくわしが、森林の多くの働きに重要な役割を果たしています。

私たちが「山の恩恵」を受けるためには、森林の持つ多くの働きを十分に発揮させることが必要であり、森林・林業・山村の活性化を図ることが重要だとも言えます。

「山の日」、関係ないね、などという人は、もう一度、改めて、日本という国土がいかに森林に守られているのかを学びなおす必要があるというものです。

「日本は緑の国」と言われることがありますが、まさに「緑の国」であり、「山の国」とも言えるでしょう。

皆さんもご存知の通り、日本は神話から続いている国としては世界で唯一無二の国です。その神話では、世界は、天と地から構成されていると考えられ、さらに、地は「国」と「海」、そして「山」から構成されていると考えられていたのです。どれだけ山が大切だと考えられていたかわかるでしょう。

それでは、最後に2016(平成28)年第1回「山の日」記念全国大会に開催された時の現天皇陛下(当時は皇太子殿下)のおことばを紹介します。

第1回「 山の日 」記念全国大会記念式典に皆さんと共に出席できることを大変うれしく思います。

「 山の日 」は 、「 山に親しむ機会を得て 、山の恩恵に感謝する 」ことを趣旨に 、平成26年に国民の祝日として制定されました 。制定に尽力された多くの皆さんに心から敬意を表します 。

また 、記 念すべき第1回の全国大会が 、山岳観光地として名高いここ長野県松本市上高地で開催されることは「 山の日 」の制定 趣旨を表現するにふさわしく 、大変意義深 いことと思います 。

私も昭和42年に両親と共にこの地を訪れ 、穂高 連峰の雄大な景色に魅了され 、そこから流れ出る梓川の清流に心を癒されたとが 、懐かしく思い出されます 。

我が国は国土の約7割を山地が占めており 、私たち日本人は、古くから山に畏敬の念を抱き 、森林の恵みに感謝し 、自然と共に生きてきました 。

また 、長野県では登山学習という素晴らしい取り組みが脈々と受け継がれており 、この大会のロゴマークも地元の子どもたちが制作に関わったと聞きました 。次代を担う子どもたちに山の素晴らしさや厳しさ 、山の恩恵への感謝の気持ちなどをしっかり引き継いでいくことが大切であり、「 山の日 」が 、明るく豊かな「 山の未来 」を創造する第1歩となることを願っています 。

私自身 、山に登り始めて50年ほどになりますが 、山に登るたびに新しい発見や新たに学ぶことがあり 、山の魅力は尽きることがありません 。

このように、「山の日 」が誕生したことを機に 、ここ上高地から山の恩恵を広く国 内外に発信し 、多くの人が山に親しみ 、山の恩恵に感謝するとともに 、美しく豊かな自然を守り 、次の世代に引き継いでいくことを心より願い 、挨拶といたします。

(引用終わり)

さあ、皆さん、いかがでしたか。これをきっかけに、山へ出かけ、山の恩恵に少しは浸ってみてはいかがですか。

もしくは、神社に行ってお参りするのも一つの方法だと思います。その際、行ってもらいたいのは、そう、先ほど、話に出した山の力を持った神様のところへいくのが一番だと思います。

ちなみに、天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が地上に降り立ってはじめに出会ったのが木花開耶姫(コノハナノサクヤビメ)です。木花開耶姫の父や山の神である大山津見神です。まだ、天の力しか持っていない瓊瓊杵尊が地上に降り立ち、まず身につけたのが「山の力」です。そう、木花開耶姫との結婚です。実はこの後、とんでもない事件があるのですが、それはまた、どこかで話すとしましょう。

最近では、山を切り崩してソーラーパネルを設置している会社があるとか。そのせいで土砂崩れなどが起きているのではないかと指摘する声もあります。本当にそうなのか、よかったら調べてみてください。なぜか、記事になっていないんですよね…。

気が付いたら山の国ではなく、ソーラーパネルの国、なんてことにならないうちに、私達国民が目を光らせていないとダメなのかもしれません。

何れにしても、我が国は神話の時代から「山」との関わりがあったのです。何かの折に、山の神様に感謝を気持ちを表し、また、これからこの私たちに恩恵をもたらしてくれる山を維持できるよう、私たち日本人ひとりひとりが森林を大切にしていかなければならない、そんな誓いを自分自身にする日となれば、これからも我が国は大丈夫ではないでしょうか。

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↑ ここまで。

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あと、
日本まほろば社会科研究室 / Japan Mahoroba Social Studies Laboratory
様のブログ
も、
めっちゃ良いので、
上記のところをクリックするとブログに飛ぶので読んでください。


なんか、人様のブログや文章に頼っていると、
頭が悪くなりそうなので、自分でも自分の言葉で話せるようにしたい。


渡邊先生、日本まほろば社会科研究室様
今回もどうもありがとうございました。


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