見出し画像

DAO(分散型自律組織)について

Web3.0という言葉が、バズワードのように流行っているため、Web3.0に関する技術について記載し、理解を深めていただければと思います。

DAO(分散型自律組織)とは

DAOとは、「 Decentralized Autonomous Organization(分散型自律組織) 」の略です。「ダオ」と呼ばれています。

DAOの特徴として、意思決定において中央で指令を下す管理者や企業が存在せず、ネットワークに参加するメンバー全員が同等の発言権を持ち、意思決定や組織の運営がなされます。

意思決定はどのようにするのかというと「ガバナンストークン」を発行し、組織運営を行います。参加者が株式を持ち、経営者のいない株式会社のようなものです。

従来の会社
株式を持つ株主へ、経営者が説明を行い、トップダウンによる意思決定

DAO分散型自律組織)
ガバナンストークンを持つものが投票を行い、全員で意思決定

株式のようにガバナンストークンも売買できますし、価格も変動します。意思決定はガバナンストークンの比率で決まりますし、DAOで働く人も報酬がもらえます。まさに「株式会社の新しい形」です。

様々なDAOが存在する

DAOのカオスマップのようなものとして、「DAO LANDSCAPE」という資料にDAOの種類が記載されております。
①DAO Operating Systems
 DAOを作るためのDAO
②Investment DAOs、Grants DAO 
 投資することを目的としたDAO
③Collector DAO 
 コレクターがNFTを購入、共同保有することを目的にしたDAO
④Protocol DAO 
 DeFiを運営面で支えているDAO
⑤Service DAOs
 分散型ワーキンググループとしてプロジェクトを遂行するDAO
⑥Social DAOs
 オンラインコミュニティを目的としたDAO
⑦Media DAOs
 メディア制作者と消費者が共同でコンテンツ制作するDAO

現在、DAOの数は、この1年間で8倍近くに増えています。

DAOの紹介

有名なDAOをいくつか紹介いたします。

1.DAOを作ることができるDAO「Aragon」

2.投資系DAOでは、「BitDAO」

3.コレクターDAOでは、「Pleasr DAO」

4.日本では、「Ninja DAO」

一部しか紹介できていませんが、プロジェクト的にガバナンストークンを発行し、人を集め、共同で意思決定を行い組織を運営してくことがポイントです。

まとめ

DAO(分散型自律組織)について理解が深まったかと思います。

「株式会社の新しい形」と言われても、ピンとこない思いますが、世界初の株式会社は東インド会社 (1602 年)ですので、株式会社も、人が作り出した会社運営の仕組みの一つです。
現在、自然に株式会社の運営が行われていますが、420年前は「株式会社とは何か?」もわからない状況だったところから、今日に至っていると思います。

目的があって、人とお金が集まり、組織が運営、意思決定され、持続的に成長することが重要で、組織の運営方式にこだわる必要はありません。
DAO理解し、新しい時代の株式会社、組織運営を体験してみましょう!!

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,541件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?