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標準のPDCA

1.PDCAサイクルとは

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PDCAサイクルとは、
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
を繰り返すことによって、生産管理や品質管理などの管理業務を継続的に改善していく手法です。

近年、「高速PDCA」などが話題になりましたが、現場レベルでは、計画がなかなか決まらず、実行する時間が十分取れず、評価を忘れて、改善が反映されない状況で、耳が痛い言葉かもしれません。
実は「PDCAは2種類ある!!」ということを説明致します。

2.2種類のPDCA

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2種類のPDCAサイクルとは、

1.計画のPDCA
 Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
新しいことを行う際に、計画し、実行し、評価し、改善するサイクルになります。このサイクルでいろいろなことを実行できます。

2.標準化のSDCA
 Standardize(標準化)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
実行したとを手順化(標準化)し、誰でもできるようにして、それを人に教育(実行)し、誰でもできるか評価し、手順を改善するサイクルになります。このサイクルを行うことで、実行したものを誰でもできるようにすることができます。

計画したものを誰でもできるようにする標準化サイクルを実施することが重要です!!

3.両輪を回すことが重要

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重要なのは、計画のPDCAを回した後(回すと同時)に、標準化のSDCAを回すことです。計画のPDCAを何度も繰り返しても、行き当たりばったりの活動となり、次の人や後任が実行できる形になりません。

計画のPDCAだらけの状態では、仕事に属人性が生まれ、情報共有がされなくなり、人が多くても、組織としてパフォーマンスが出なくなってしまいます。
ジョブローテーションすればよいと言っても、属人性が強くなった状態では、ローテーションする側、される側共に、不幸な引き継ぎとなってしまいます。悪循環です。

時間が取れないという意見はあると思いますが、そもそも一人ですべての仕事を完結させることはできないため、いつでも人に仕事を渡せるようにしておかないと、新しいチャンスが来たとき、本人もチャンスを逃してしまう可能性があります。
つまり、標準化のSDCAの存在を認識し、業務を手順化・効率化し、人に仕事を渡すことで、組織も自分も新しい仕事で成長できるということです。
計画のPDCA、標準のSDCAの両輪を回してスケールアップして行きましょう!!

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