【文献要約】ゴールベースドシナリオ/看護教育/造影検査薬の副作用

注意事項:僕が論文を読み進めながら勝手に感じたことをそのまま書きなぐっていきます。僕の偏った思考過程を楽しみたい方は是非お読みください。


引用文献

杉浦真由美・向後千春(2011)ゴールベースドシナリオに基づく造影検査薬の副作用に関する教育の効果『日本教育工学会研究報告書』JSET11-4Pp.43-50

『ゴールベースドシナリオに基づく造影検査薬の副作用に関する教育の効果』

要約

・X線やCTで使われる造影剤には重篤な副作用が発現することがある。

-知らなかった!

・放射線科スタッフには副作用発現時に迅速かつ的確に対応できる能力が求められる。

-その通りだ。

・5分以内に重度な副作用(最悪死に至る)が出るから、スタッフは能力を身につけておかなければならない。

-ふむふむ。

・Dr.が1年に1回講義をしているけど、いざという時にうまくいかないことが多い。

-そらそうだ。講義じゃスキルは身につかないもの。

・シナリオ型教材が有効なのでは?でもそんな研究はなかったよ。

-まだまだ座学が多いから、スキルを習得させるための教材って出回ってないよね。しかも、教えなければ教えられないという妄想もまだまだ根強いし。

・この能力を養うために、ゴールベースドシナリオ(GBS)で教材を作ってみた。動画教材と動画視聴テキストを作成した。学習スタイルについても聞いてみた。

-GBSはコンピュータベースの教材なので開発コストが本当に高い。悪く言えば、面倒くさい。でも、学習者は何度でも学べるし、「失敗から学ぶ」ことができる。安全に失敗できるというのもGBSの大きな魅力ではないかなと思う。後は、学習者自身で学習のペースを決められるのも魅力。

・結果、講義のみより効果があった。どの学習スタイルでも効果はあったけど、グループワーク苦手な人、ビデオ教材苦手な人、本や参考書で独りで勉強するのが好きな人は、GBSのテスト得点の上昇率が低かった。

-学習者には、様々な人がいるので、合わない人もいるよね。一つの教育手法として検討できるといいかな。


僕の勝手な所感

実践的でとても良いと感じたけど著者の感覚では、ばしっと決まった!という感じはなかったみたい。事前テストと事後テストが再生法と再認法だったけど、中身をもう少し詳細に知りたかったな。もしかしたら、実技試験を入れるとより効果的になりそう。そうすると、個別化教授システム(PSI)にしても面白そうだと思うな。


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