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パーソナルトレーナーの「あり方」を問う

大阪〜神戸で活動して25年目に突入!パーソナルトレーナーのたかつです
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます

先日、このような投稿をInstagramのストーリーに掲載しました。

パーソナルトレーナーに質問


質問は、「パーソナルトレーナーは? ・接客業 ・職人 ・ビジネスマンのどれ」ということで、捉える人により解釈は様々であろう問いかけです。

コメントを頂いた中にも、「3つ全部」という選択肢が欲しいというものがありました。

 それは当然です。パーソナルトレーナーを職業として営んでいる以上、お客様を相手に接客をしているのはもちろん、そもそもビジネスとして成り立つように集客や経理などの業務が必要です。その上で、職人たるパーソナルトレーナーとしての力量を発揮していく必要があるからです。

その上であえて、そのような3択にしたわけですが、これはパーソナルトレーナーのスタンスの問題です。
時期により、また、お客様によりやっている作業によりこの3者の割合が変わっていくものと予想されます。

ビジネスにおいてお客様を集めることが必要です

 集客はお店が全てやってくれているという場合ではビジネスマン的思考、営業マン的思考は少なくてもいいかもしれません。それでも、お金の流れなどどうやって収益が出ているのかなど、仕組みを理解しておくほうが交渉など含めうまくいく確率が高口なるでしょう。雇われていようと業務委託であろうとビジネス的視点を捨てることはできません。

 店舗展開しているパーソナルトレーナーの方は当然、店舗ビジネスですのでビジネス的発想がないまま始めてしまっては詰んでしまいます。
オンラインでレッスンをする人も、チームと契約する人もクラブと契約する人も交渉ごとが入りますので、お金のことビジネス的視点を持ち合わせておかないといいように使われて終わるなんてことにもなりかねないのでやはり、ビジネスマン発想が大事です。

対人のクライアントワークに必要なこと

人は見た目が9割。

身なりや態度など言葉には現れない部分に人は意識がいきます。あなたがどんなに知識を持って教えるのが上手であろうとも、「感じがいい」人でないと厳しい面があります。特に、初対面のかた、女性からみた男性というのは見方がより厳しくなると思った方がいいです。

どのような態度、どのような声のトーンで、どのような言葉をかけるか。

これらは全て接客業としてのノウハウです。
感じがいいことは大切ですが、馴れ馴れしい態度や、年上や年下で対応が変わるなどはあってはいけません。友達にセッションを提供しているのではなくお客さま相手にやっているわけですから当然です。
お客様は神様です。。。というのフレーズも必要ありません。お客様からの要望を全て聞き入れることがいいこととも限りません。お客様の要望の真意を汲み取り、プロとしての最適解を出してあげることが重要です。
ただの言いなりのようなセッションを提供していてはお客様と本当の意味でいい信頼関係は築けませんし、そんなことでは長続きしません。

職人技に憧れる

ビールを注ぐ職人というのがいるようで、同じビールでも注ぎ方で味が変わるのです。1種類のビールで5種類の味を楽しめるそんな職人技ビールに出会いました。

ビールスタンド重富@広島

治療の世界でもゴッドハンドがいるように、パーソナルトレーナーの世界でもそのような人を知っています。

何が違うのかな〜
と、その技を盗むべくそばで習ってきての我々凡人との大きな違いは「観察眼」にあるように思います。手技やトレーニング指導が同じだったとしても、少しの変化、違いを逃さない「眼」。そこに大きな差があると感じました。
指導に関しては、相手に合わせて声の掛け方を微妙に変化させる点。これも、その人にどのような声かけが適しているかという観察に基づいてのこと。相手を知ってこそのより良いアプローチ。やっていることが難しいとか高尚であるということではなく、本当に相手に必要なことを必要なだけ刺激するということです。

そう考えると、我々パーソナルトレーナーにおける接客とは、「観察力」からくる適切な声がけや提供ということになり、「職人」であればこその接客と言えるのではないでしょうか?

そういえば、私が懇意にしているワインソムリエさんは「職人」であり「接客」のプロだなと感じるわけですが、そう感じるのは単に愛想がいいという部分ではなく、私の好みのいいワインのチョイスを会うたびにされるからです。私の好みを覚えている。私が広島出身であることを覚えている。私の生まれた年を覚えている。それに因んだワインのチョイスと会話が展開できる。これは、ソムリエとしての「職人」のレベルが高いからこそだと思います。
ですから、接客と職人は両立というか職人技あっての接客であり、接客レベルの高さが職人技を産んでいるとも言えるのではないでしょうか。

最初の質問に戻ると。。。

パーソナルトレーナーは●●である。
・接客業である
・職人である
・ビジネスマンである

この問いに、正解はありません。みなさん自身がどう考え、どういうスタンスで向き合うか。トレーナーとしてのあり方を問うています。

私個人としては、「職人である」という部分を柱にしないと、いい接客も、いいビジネスもできないと思っています。

結局は、今、足りないもののレベルをアップしていく、3つのレベルアップを生涯にわたって追求していく。これに尽きると思います。

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