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京大受験の思い出(会場の雰囲気など)

 私は、1年浪人して、京都大学工学部を受験しましたが、不合格でした。そして現在、私立大学に通っています。
 今日は、京大受験当日の思い出を振り返ってみます。あまり大した内容ではないですが、受験会場の雰囲気が少しは分かるかなと思います。


 1日目の朝は雨でした。制服の人は4割程度だった気がします。集合場所は、学部ごとで、それぞれが受験する校舎の前(屋外)でした。ただし工学部は2700人近くの受験者がいたので、その中でも300人ごとくらいに分けられていた気がします。ちなみに、受験票が家に郵送される際、当日の集合場所や時間、注意事項が詳細に書かれた紙も一緒に送られてきます。
 
 私は集合時間の15分前に集合場所に到着しましたが、流石に早すぎました。というのも、集合時間になっても会場の準備が出来ていなかったのか、建物に入れず、20分くらい過ぎてようやく中に入れました。雨で寒かったし、靴下までびしょぬれになり、参考書を見ても大して頭に入らず、結構辛かったです。中に入ると試験開始まであまり時間がなく、皆急いでトイレに行ったりシャーペンの準備をしていました。私の会場は、電電(電気電子)の建物の1階だったのですが、座席が結構狭かったです。しかも、片側が壁にくっついている長椅子を2人で使うタイプで、トイレに行くときにいちいち隣の人に「あ、すみません」と言って出ないといけませんでした。机は縦に短く、問題用紙を広げれば埋まってしまい、筆記用具は横に置きました。
 私の部屋には試験監督が3人いて、共テや私立のときよりも不正対策が厳しいなという印象がありました。時折、解答を書くところを見られていた気がします()。
 
 京大受験者は、朝、早く行き過ぎないように注意した方がいいです。私は受験日の朝、トータルで40分くらい雨の中待ちぼうけを食らいました。荷物も軽くてコンパクトな方が絶対良いです。
 あと、本番では思った以上に試験時間が早く経ちます。国語の最初の15分が、5分くらいに感じます。慣れてくると落ち着くので、最初焦らないことが大事です。

 2日目の方が配点が大きいので、1日目で浮かれない(または落ち込まない)ことが大事です。特に最後の理科はラスボスです。私は本番の理科の3時間が、終始落ち着いて解き進めたのにも関わらず、今まででダントツで短く感じました。周りの受験者のペンの音があまり聞こえず、「自分の方が出来てるわ」と思い、少し嬉しくなっていましたが、蓋を開けてみると私が落ちて、そいつの番号は受かってました()。

 時計のサイズはこれでもかというくらい大きく、見えない心配は要りませんでしたが、秒針がなかったため試験時間の最後はかなりひやひやしました。アナログ時計の他に、一応デジタル時計も前に置かれていましたが、これは前の3列くらいしか見えなかったんちゃうかなと思います。

 朝、出町柳駅はめちゃくちゃに混みますが、こればかりは仕方ないです。あえて時間を外して、早すぎたり、ギリギリすぎたりするよりは、人混みを我慢する方がトータルで見てマシかなと感じます。私のように人混みが苦手な人は、出来るだけ人の少ない道を選べばいいかなと思います。親と来ている人もちらほらいました。


 最後に、京大受験の魅力を軽く語って終わります。(結果、私は落ちてしまったのですが、18歳という人生においても若くて良い時間を、京大を目指すことに丸々使えたことは、私にとって青春です。)
 1年間京大を目指しきり、京大の試験会場に立つことができたという時点で、日本の受験生の選ばれし精鋭です。そんな優秀な人材が集った2日間の闘いは、今振り返ると楽しかった気もします。こんな機会、人生で二度あるかわかりません。受験1年間は、その途中で地獄のように長く感じるフェーズがあるかと思います。しかし、大学生になった私が今振り返ってみると、大学受験なんてものは、人生においてほんの一瞬で、意外とささいな出来事に過ぎません。意外ですが、受験生が思っているよりずっとずっと、些細なことです。人生にはいろいろな「幸せの形」があります。あまり深く考えすぎず、シンプルな気持ち・考え方を大事にし、自分のやりたいようにやっていけばいいと思います。

 受験は案外あっさり終わってしまいます。1日1日を大切に、解ける問題が1問でも多い状態で受験日を迎えられるよう、頑張ってください。
 応援しています。

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