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ホラーっぽい実話たち

「あなたが好きですあなたが好きですあなたが好きですあなたが好きですあなたが好きです……」
A4の紙いっぱいにこの文言が書かれた(正確には書かれているわけではなく、印刷されていた)ものを貰ったことがある。3枚。無記名であった。
小3か小4の頃。下駄箱に入っていた。当時の僕はビビりにビビって、すぐさま職員室に駆け込んだ。今考えると、ナチュラルにホラーだった。誰からのものだったのか、未だに知らないし、知りたくもない。


僕は幽霊を直接見たことはないのだが、ホラーな経験は意外と多い。夏も終わろうとしていることだし、細々と話してみようか。
……終わろうとしてるって書いたけど、まだまだ終わりそうにない気もする。夏、帰ってくれ。もう顔も見たくない。

以前も書いたが、まずは高3の春の話をしよう。

舞台は、進学を希望する生徒が参加する合宿。学校ではなく、とある場所に宿泊して行うことになっていた。どこかは言わない。
一日目の夜、僕は強い頭痛を覚えて、寝込んだ。次の日には帰宅せざるを得なくなった。
後日、同室の友人(いわゆる「見える人」)が、僕たちに話してくれた。あの日、寝込んでいた僕の上に女性が座っていた、と。
別の友人は「お前が振った女か~?」と僕を茶化した。だが、思い当たる節はない。どんな顔だったか、僕らは尋ねた。すると、見える友人は言ったのだ。
「顔、潰れててわからなかったよ。」
そして、彼は言ったのだ。僕は相当の寄せ体質である、と。

だが、僕自身に霊感がまっっっったくないので、寄せてるかよくわからない。そもそも、寄せるとはなんぞや。
寄ってくるなら、人間の女性にしておくれ。もしくはわんこ、にゃんこにしておくれ。


続いて、大学3年の冬。
その日、珍しく僕はぐっすり眠っていた。夜中に目を覚ますことも一度もなく、ぐっすり。
そんな夜更けのこと。
ベッドの脇に、誰かが立っている感覚がある。
当時僕は、盛岡市内のアパートで一人暮らしである。誰かが同居していたわけではない。
だが、確実に誰かが立っている。その人物が僕の頭に触れ、目のあたりを撫でたところで、僕は目を覚ました。

なんだ、夢か。
体中にじっとりと汗をかいていた。
顔を洗いに、洗面所へ行く。鏡を見た。
撫でられた目のあたりに、ひっかき傷がある。頭に触れた。かすかに痛みがあった。手を見る。少量の、血。

……ほんと、何だったんだろうねえ
今思うとちょっと怖い。ストーカーとかだったのだろうか。
だが、ドアや窓は完璧に施錠していたし、誰かが入った形跡はなかった。
…僕の熱狂的ファンの生霊とかだろうか。
それならそうと、直接言ってくれたならいいのに。
え?
違うって?
そういう話じゃないって?

…てへ。


以上、ちょっと怖い話をお届けしたが、個人的にいちばん怖いのは、どう考えても最後の「てへ。」だと思う。
皆さんも怖い経験はあるだろうか。
実は、僕にはまだ色々とある。そのうち書くだろう。書いていると右の肩が重くなるのは、きっと姿勢のせいだと思っている。そうであってほしい。

皆さん、書いてる途中って、肩重いですよね、耳鳴りとかしますよね、ねえ?

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