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「スタートレック」から「理解」ではなく「信頼」を学ぶ (マネジメント)

往年の映画「スタートレック」では、プロジェクトにおける人間関係の「理解」と「信頼」のあり方をうまくまとめているなと思うところがあるので、少し駄文を。

よく、人間関係で「理解し合わないと行けない」とか、「やつの考えが理解できない」なんて言うことがあります。
日常でも「相手の事を理解しなさい」と言います。
少し考えればわかりますが、人間なんて相手自身になれないのだから理解できるわけがない。そもそも、自分自身のことすらどれだけ理解できているのわからない。
なので、ここで言われている「理解」とは「相手の立場に立って考える」ということ=「相手を理解」するではなく、「相手の置かれている立場を理解」するなのですね。ま、このぐらいならばサラリーマン同士ですから「理解」は可能ですね。

日常会話の中で「理解」は、タマムシ色言葉として使われていて、その中でも「相手を理解することが大切」だ、なんて、学校教育の場でも断定的に使われたりすることもありますが、この場合の「理解」は、相手の思考形式を含めて相手の全体を分析し理解する意味に捉えられます。となると、そんなことは可能なのでしょうか。そもそも、このかたちで「相手を理解すること」はそんなに大切なのでしょうか。すでに自分を持て余し、自分の子供すら理解できない私としては、他人を理解することなど不可能に近いと思っていますが…

さてさて本題の「スター・トレック」に戻って…

ご存知のように「スター・トレック」映画で主人公となるエンタープライズ号の乗組員は(最初からミッションを持っていたり、劇中のハプニングからミッションが生まれたりしますが)人間関係(ヴァルカン星人もいますが…)の葛藤等を超えながら、劇中で設定されたミッションを完遂していきますね。

そこで、この物語から三人の登場人物をチョイスします。

カーク船長、マッコイ、とミスター・スポックですね。

ミスター・スポックはヴァルカン人なので、劇中では人間と思考形式や感情の展開の仕方が違い「理解」し合うことができない。当たり前ですよね。人間とは違う理性を持つ「惑星ソラリスの海」と人間が理解しあえないように。
なのでヴァルカン星人のミスター・スポックは地球人のカーク船長、マッコイとぶつかります。でも、最終的には協力して行動するようになります。
何が協力して行動することを成させたのか。それは「信頼」ですね。
(前置きが長い割には二言で終わってしまいました(笑))

結局は「理解し合える」ことではなく「信頼し合える」ことが、ミッション=プロジェクト遂行に必要なことだったのですね。
そして、相対する存在として相手を「理解」できなくても「信頼」を育成することはできるということなのですね。

プロジェクトの組織は、「相互理解」ではなく「相互信頼」で成立し、「理解」は絶対に必要だということではないということですね。

「スタートレック」から「理解」ではなく「信頼」を学ぶ。でした。

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