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【2分小説】弟が落武者を拾ってきた
ある日、弟が落武者を拾ってきた。
絵に描いたように
頭のてっぺんがツルツルで
サイドだけ長髪頭、そしてわかりやすいぐらいにボロボロの鎧を身に付けていた。
「あんた、なにそれ?」
「昨日の夜、裏山に雷落ちたでしょ?
だから、見に行ったら土の中で顔だけ出てて可哀想だから拾ってきた」
「変なもの拾ってくるんじゃない!
返してきなさい!」
私が弟に怒鳴ると
落武者は、ビクビクと内股で足を震わせて
ある日、弟が落武者を拾ってきた。
絵に描いたように
頭のてっぺんがツルツルで
サイドだけ長髪頭、そしてわかりやすいぐらいにボロボロの鎧を身に付けていた。
「あんた、なにそれ?」
「昨日の夜、裏山に雷落ちたでしょ?
だから、見に行ったら土の中で顔だけ出てて可哀想だから拾ってきた」
「変なもの拾ってくるんじゃない!
返してきなさい!」
私が弟に怒鳴ると
落武者は、ビクビクと内股で足を震わせて