今シーズンを象徴する攻撃力。変化は進化である。／2020年J1リーグ第34節柏 vs 川崎F

2020年12月21日 14:24

どうも私です。
日立台、初めて行ってまいりました。いやーーーーーーーー寒かった！またかよって言われそうだけど、等々力とはちょっと質が違うっていうかなんていうか、風がダイレクト。昼間であんな寒いって。
でもその辛さを呑んでもいいくらい、サッカーを近くに感じるとってもいいスタジアムでした。専スタ羨ましいなあ。

さて、ついに迎えた最終節。
個の力と堅守で立ち向かう柏相手に、2点のビハインドを跳ね返し2-3と逆転勝利でリーグを締めくくることができました。いや、つっよ。あの展開でどうして3点返すことができるんだ。笑
もうアキさん最高かよ……

内容を三行でまとめると
・風は天敵、自然と上手く付き合うのもまたサッカー
・忍耐の前半と爆発の後半
・変化は進化である
もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。

ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。

1.スタメンとメンバーへの所感

我が軍のスタメンはこちら。
※現地観戦の際は試合後に書いています。

憲剛さんがいない……だと……（白目

いや、予想できたはずだった……前節フル出場だったしさ……
でも普通にOne Four KENGOタオマフ持ってきちゃっててしまったと思ったよね。結局そのまま掲げたのですけど。笑
天皇杯あるからね。そこで出られないとね。

やまむー！やまむースタメンありがとう！！！！！！私得！！！
タツヤと学のウイングありがとう！！！
実際どういう目的でやまむーだったのかなあ。ターンオーバーを考えないといけないようなスケジュールではなかったし、天皇杯を見据えて試したいコンビネーションだったのか、はたまたやまむーのフィード力を活かしてダミアンを狙わせる意図だったのか。ふむ。

柏の前線はオルンガ・クリスティアーノ・江坂・瀬川のおそろしカルテット。こっわ。前回の対戦時は確かクリスティアーノいなかったのよね。ここが一番怖いね。

2.試合内容

テレビ観戦だった方に伝わっていたかわからないのですが、風が本当に強かったのです。等々力もなかなかに風が強いと思うのですけど、ちょっと比じゃなかった。スタジアムに屋根がなくて席も高くなく、守るものが何もないので。
コーナーフラッグがずっとバッサバサ揺れていて、選手たちはボールが上手く相手に渡せず難しかったと思います。いつもより精度が悪いように見えていたと思うのですが、風の影響は少なからずあったはず。特に前半は向かい風だったので、伸びなかったり曲がってしまったり、行き過ぎてしまうこともちらほら。

柏はさすが、ホームなだけあって戦い方をよくわかっているなと思いました。オルンガがターゲットなのはそもそも彼の身体能力もありますが、細かくパスを繋ぐよりもロングボールを多用した方が戦いやすいのだと思います。キムスンギュのフィードも基本的には長めでしたし、失点シーンは柏の利点を全てうまく活かされたゴールだったように思いました。
あそこでミキくんしかいなかったのもちょっと厳しかったねえ。いやあ、オルンガ強いもん。そりゃ弾き飛ばされるわ。ただ、その後ジェジエウもふっ飛ばされてたので、正直誰でも無理だったかもしれないけど。笑
あそこでワンタッチでオルンガに渡せるクリスティアーノもさすがだなあと思いました。選手たちの目指す方向が統一できているチームは強いんだ。一番気を付けないといけない失点の仕方だったなあ。

タツヤと学はそこまで悪くなかったと思います。特にタツヤ。自分の得意な形を出せてはいたと思う。戦い方の整理が上手くできていなかったのと、後ろのフォローも守備に手いっぱいでなかなか攻撃に転じられなかったのがあるかなと感じました。この辺はゲームから遠ざかっていた影響も少なからずあるのかなあ。学は相方によって出来が左右されるところがあるので、もう少し、誰が相手の時でも安定してくると尚よいのだけど。

2失点目は立ち上がりの不意を突かれた感じだったので、これは割り切るしかなかったですね。ボールはなるべく生かしたいから、セーフティに行かずに結構様子見てしまう傾向があるよね。ちょっと待ちすぎちゃったかな。
ただ、間違いなく空気は嫌なモード。

それだけにアキさんの1点目は大きかった。ヘディングめちゃうま。江坂の背中借りてヘディングは正直笑ったｗ
2失点目は立ち上がりすぐだったので交代選手2人はほとんどボール触っていないのですよね。だからこそ2人が関与し始めた途端、前半とは全く違うサッカーになっていたのを実感しました。アキさんやべえ。三笘くんはそもそもすごいんだけど、アキさんが入った途端に感じる変化。すごい。

2点目はダミアンと三笘くんのプレッシャーのかけ方が良かったですね。キムスンギュも慌てて蹴ってしまって自分の足に当たってしまった。三笘くんはああいう瞬間落ち着いてパスできるのがすごいと思うわ……記録かかってたら自分で蹴りたくもなるよな。冷静にダミアンにパスして、ダミアンも落ち着いてシュート。ダミアンはなんとリーグ戦全試合出場してるんですね。ダミアンにも支えられた1年だったんだなあ。

途中オルンガが下がって呉屋が入ってきたり、結構嫌な形で奪われたりしてハラハラはしていたのだけど、悠さまの全力タックルからボールを奪取し、三笘くんから最後はアキさんの技ありシュート。これが決まって勝ち越し。アキさんニッコニコだったな！好き！
クラブの記録もだけど、アキさんは確かこの試合でJ1累計50ゴールも達成したはず。キャリア記録タイのシーズン11ゴールも達成したし、充実した1年だったのではないでしょうか。何ならMVP獲った18年よりいいパフォーマンス。

最後の最後まで柏にゴールを脅かされたものの、何とか耐え切り勝利。最後のノボリは肩から落ちちゃってたので若干心配だったけど、見返した時は折れてはなさそうだったかな……どっちかというと足の方が心配だ。
前半から観ていたら後半逆転して勝利するなんてとても思えない雰囲気でしたけど、こういうところで勝ち切るのが今シーズン躍動の要因なんだよな。
いやーすごかった。見ごたえのあるサッカーでした。

3.変化は進化である

今節、ノボリがすごく効いていたなーと感じました。三笘くんもだけど、前後左右にいる選手を活かすのがすごく上手な選手ですよね。柏もノボリの対応に手を焼いていたのではないかな。それによる強めなファールの多さだったと思うし。
元々2017シーズン頃は車屋先生がスタメンでサブ的扱いだったのが、今シーズンなくてはならない選手になりました。声掛けもそうなのだけど、本当に周りがよく見えている。ダイアゴナルの動きというか、視界から外すのも引き付けるのもすごく上手だなと思います。元々気遣いの人だしね。

あと守田は序盤苦戦していたけど、状況を打開するための工夫が前よりも見られるようになったのが変わったポイントだなと思います。昨シーズンは結構苦しんでいたけど、脱皮できてよかった。基本的にめっちゃ巧いよね。ボールがぴったり止まる。代表入り狙える選手だと改めて思います。

今シーズンはもちろん新戦力の躍動があったと思うのですけど、既存選手の変化も結果の一因だなと思っています。
碧くんもヤスくんもシーズン序盤よりだいぶ変わったし、車屋先生も顔付きが変わったなと。怪我がなければもう少し観られただろうなと思うと残念。アキさんも昨年の不調が嘘かのような活躍。

上手くいっていたことを変えるって、すごく勇気のいることだと思うんです。それは監督やスタッフにとってもそうだけど、選手たちにとっても。選手たちはそれによって出番がなくなってしまうかもしれないのだし。
昨シーズンはその上手くいっていたことをいい方向に変化し切れなかった。でも、今シーズンはチーム全体で同じ方向を向いて（たまには失敗もあったけど）戦えたと思います。
変化を恐れず立ち向かった結果、それは進化として返ってきた。このチームのサポーターであることを誇りに思います。

私たちもこのイレギュラーなシーズンの中、すごくいい思いをさせてもらえたこと、本当にありがたいことだなと改めて思いました。こんなにいい思いさせてもらっていいのだろうか。贅沢ね。歴史に刻まれたこの1年を、リアルタイムで追わせてもらえたのは幸せなことだなあ。