生徒の時間と講師の時間

講師の仕事を初めて、気付いたことがある。
1時間が短い。特に複数の生徒と話しているとすごく短い。

自分が学生のときは、こんなことはなかった。
長い授業が苦痛で仕方ないこともあった。

話を聞くだけの授業が悪いとは思わない。個々に対応するのはとても難しいし、話を聞くことで理解しやすくなったり、自分の考えが得られたりもする。

しかし、自分が参加している感の少ない授業は退屈だ。
どうしても話を聞く、ノートに写すだけの作業になってしまいがちになる。

しかしそれは、もしかしたら自分が話を聞いたりノートに写したりという言われたことだけをやっていたからかもしれない。
もし授業を聞いて自分が感じたことを書き留めたりしていたら、もう少し違ったのかなと思う。

外山滋比古著「思考の整理学」に、「メモすると記憶から消えやすくなる」ということが書かれていた。
確かにメモをとると、それで安心してしまうような感覚がある。だから自分のアイデアのように本当に忘れてしまいやすいことをメモして、もう少し先生の話を聞きながらイメージする、自分で考えてみる時間があってもいいのではないだろうか。


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