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運動神経悪い国のスベり姫と運動音痴の思い出

[プリンセス]で検索した画像が 可愛すぎて悶えた(ヘッダー)。
https://pixabay.com/images/id-2974424/

我が家では、ポーズだけはこんな感じでテレビを見ています。
ポーズだけな。肌の水分量が違い過ぎてもう。


それはさておき。
先日、私は私のオジサンとデートに出かけました。

連休にもういっちょ有休をくっつけ、映画館。
平日の中途半端な時間帯を狙ったら密は避けられるだろうと踏んで。
(めっちゃ空いてた!良いよ有休いいよ)

この夏初めて、サンダルを履いて出かけました。
(…夏?夏来た?まだ?)
足首のホールドがないタイプでしたので、「今日はゆっくり歩きます」と、彼に宣言していました。
普段は”合わせてもらう”が 必要ないほど、歩くのが早いので(私が)、
こういう時にはあらかじめ言っておくと無難なのです。


そんなオサレつっかけでペタペタ移動中、
雨に濡れてツヤツヤした階段(下り)とエンカウント。

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遠目にそれを見た彼は、
「滑りそうだな、お前滑るなよ?その靴って滑りどめあるやつ?」
とめちゃくちゃ念を押して聞いてきました。
私は生返事で「んー?さー?どうかな~」と適当に答えました。

その時私は、
雨がやんで、傘をたたむことに集中していました笑

待て、大事なことなんだ。

あと十数歩で階段です。私だって、言われるまでもなく、滑りそうな階段だな…と思って見ていました。
そういう階段を、何かしながら歩くのは危険、と、どんくさい人生の経験値が言っているので、階段までに傘をたたみ終えたい…と集中していたのです。

考えてることが既にどんくさい笑

二人とも『のべが足を滑らせることを警戒』しており、
二人とも『自分が気をつけねば』と思っているあたり、
私が足を滑らせて尻もち、のエピソードの記憶がある、ということです。

私の運動神経が昔から今に至るまでヤバいことが伺えます。


ここで説明を挟ませてもらうんですが、私は壊滅的に運動神経がありません。めっちゃ運動音痴です。
子供の頃の体育の授業が苦痛過ぎたし、運動会のかけっこは幼稚園から一貫してビリで、運痴エピソードならいくらでも沸いて出ます。

彼が「私のオジサン」になるずっと何年も前、
ボスとゆかいな仲間たちだった頃、サッカーボールを蹴って遊んでてボールを踏んづけてつるっとコケて大爆笑とか。ゲーセンの卓球ゲームで恐怖の全空振りとか。私が運転する時は、一番運転がうまい3人の誰かが常に助手席についてひたすら指導されてたりとかw(←得だなw)

某テレ朝系雨上がりトーク番組で人気の『運動神経悪い芸人』の回とか、
運動できる人が「こんなことある?やらせじゃん」と言ってる側で、
お前にこの気持ちが分かるか!とモロの顔になります。

無題

ヘディングが怖くて変なポーズになるやつとか、バスケのドリブルからレイアップシュートが異常なステップを踏むくだりとか、
私は笑ってはいけない、私は笑われる側だったから体育が嫌いだったんだ…!!と正座で見てしまうレベル。

いやそら、極端なやつは笑って観てますよバラエティですし。
だいたい得意・不得意が鮮明な高校生ぐらいになって以降は、私も一緒になって爆笑してましたしね。自分の動きが珍妙なのが自覚できるんですよw正しくは動けないけどもwww
笑いがオイシイ関西人で救われてたなーと思うぐらい、運動に関してはとにかくダメでした、違う、ダメです現在進行形。

まーそんなことで、オジサンを含め私のまわりの人々は、私に俊敏さとか瞬発力とか投げたものを落とさずにキャッチとか、求めることは一切ありません。女友達もそうです。


長くなりましたが、話をデートの階段前に戻します。
彼の心配をよそに上の空で生返事をした私は、無事に階段までに傘をたたみ終え、
『よしオッケー!滑らんよーに気をつけて降りるで!』と当たり前のことをマイペースに決意しながら、階段にさしかかりました。

その時。
彼が「ん」と手を差し出しました。『お手』のポーズで。

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サラッと差し出すので、こっちも何も考えずにほいっと手を乗せましたら、
その「お手」をそのまま捧 げ る 形 に 握 っ て彼は階段をおり始めました。

ふぉぅ…おう…おぅおぅ… 変な感嘆詞でた。
なんっ…何…なんじゃ、これは。

こんなエスコート繋ぎ…。不慣れすぎる。
こっぱずかしい…。いや嬉しい。やっぱこっぱずかしい…。

ていうかある?日常にエスコートがサラッと入るとかするとかあります?
バレエの舞台以外でこの手のつなぎ方、されたことないよ?
ひえぇ、こんなん自然にするん?
オジサンのくせにモテるわけだ…ほいほい引っ掛けるわコレは。

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(マジこのつなぎ方 ↑)

某詐欺師映画のプリンセス編を見た直後だったのもあり、ひえぇとか言いながらも嬉しかった私は、調子に乗って聞きました。(許してください、衝撃すぎて、事前の「滑りやすそうだな」の会話すら吹っ飛んでたんです)

「何で手の繋ぎ方が"プリンセス編"なん?」
「だってお前滑るじゃん」

 瞬 殺 www 一瞬で!現実!

『あっですよねコンフィデンスマンごっこじゃなくてどんくさいからでしたね』マジで一瞬で現実に還り、さらに、
こう(恋人繋ぎ)じゃ、滑っても何もできないだろ?」
「こう
(エスコート)の方が何とかなるだろ?
と介添えであることを懇切丁寧に説明されながら、「はいっ」「はいっスイマセンっ」と謎に謝りながら、非常に足元に気をつけて階段を降りたんでした。
マジ一瞬で調子のったし秒で惚気封じされたな。介添えっていうかお兄ちゃんなのかな

ですがそれでも、
長い階段をエスコートされながらゆっくりくだる1分間、
スベり姫はとても嬉しい気持ちでした。

運動神経悪く生まれてきて「よかった」と思う瞬間が人生にあるとは。

だって、過去にこの人の前で2~3回盛大にスベってコケてなかったらたぶん、今ここでエスコードじゃなかったんでしょ?
だいたい、1人だったらめっちゃ気をつけてコケずに降りきるよ(たぶん)。この運動神経と35年付き合って生きてるもの。重たい鞄持って10年以上営業してるもの。

それを、ただただ「どんくさいお前が慣れないオサレ靴はいてるから」って理由でエスコートしてもらえるんですよ。

果たして、運動神経悪い起因の嬉しみが正解なのかどうか?と思わんでもないですが笑、そんな答えのない問いはこの際クレープに包んでtwitterあたりでこんがり焙煎しておけ!

体育の授業が嫌すぎた小中学生の私に教えてあげたい。

そのままでええんやで!!!!!!

王子様じゃないけど、好きな男が姫扱いしてくれる日が来るんやで!!!
スベリ姫やけど、ええんやで!!!!!!!

だってそうじゃないですか、
介助だなんだって、「別に姫扱いじゃない」と懇切丁寧に説明してくれましたけど、
そもそも私があなたの舎弟だった時代はボール踏んづけて滑ってコケても「あーあー笑」だけだったんですから。
覚えてますもん、自分含めて全員ゲラゲラ笑って、助け起こされるとかではなかったですから。

コケないように手を差し出してくれるってさぁもう、良いよ介護でも妹でも、こうやっていちいち大事にしてくれるなら何でもいー笑
他の女の子引っ掛けてきても、私に変わらずやってくれるならそれでいい。

とは言え、
私は踊ることだけはできまして、筋力はちょっとはあります。
太ってないし。姿勢も良いし。(騎乗位も自分で動けるし)
だから健康上の心配とか無かったんで、運動神経のなさに関して、努力で補おうというのは放棄してきたんですよね。水にも浮けるし。

健康的な生命維持に問題を感じるようになったら、
ちょっぴり努力して何らか体は動かし続けようと思います。

でも、オジサンが伴侶でいてくれるなら、
オジサンがヨボヨボしてくるまではエスコートしてもらおうw

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