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肉食女子たちの饗宴

『えーーー?!良いじゃん!何それ?!すごい!どういうこと?!』

私の「セフレにプロポーズしてみようかなと思う」発言に、
Cさんは沸き上がりました。

「それはない、絶対ないw」は"無い"とつくづく思った34の秋①
猛禽女子vs肉食女子
「それはない、絶対ないw」は"無い"とつくづく思った34の秋②
「それはない、絶対ないw」は"無い"とつくづく思った34の秋③
の続きです。プロポーズを考え始めた話は③へ。

台風の日をきっかけに彼への見方を変えた話をすると、
より嬉しそうに、もはや私より感動してくれるCさん。

『えー…ステキな話だねぇ…。来てくれたんだぁ…嬉しかったんだねのべちゃん…いい話やぁ、感動するわー』
「いや、ちょっと待って、来てくれた…なの?かなぁ?結果Hしにきてるんすよ?」
『でものべちゃん嬉しかったんでしょ、彼を見る目が変わったんでしょ』

嬉しかった…?うん…嬉しかった。・・・うん?

ちょっ…待って、整頓しよう!
嬉しくて彼の見る目が変わったのは
台風の中、彼が家へ来たことではありません。
(↑だいたいこれは、私のためかどうか事実確認がない)

嬉しくて彼の見る目が変わったのは、
家事をしないと思っていた彼が、意外と家事を自然にやったこと、です。

できることとできないこと、家事を細かく区切って、
彼が自分にできることをした、という事実が◎だったという話です。

私とCさんがそもそもこの恋バナを始めたきっかけは
恋愛は右脳人間(感覚優勢)か左脳(理論優勢)か、みたいな話でした。

で、Cさんは今まで感覚優勢で恋愛してきたけど、
『条件』でパートナー探しをしてみて(理論優勢)、
その中に感覚も揺さぶる人がいたら最高なんだけど、どうかなー?という段階。

一方、私の方はセフレ(完全に性欲ドリブンの感覚優勢な相手)がプロポーズ対象になるという、全くの逆パターン。
既に理論優勢でパートナー探しをしてきて、ぐったり疲れてセフレと遊んでいたところ、まさかの自分の条件(理論側)に合う人かもしれない!のです。

無題2

だからCさん、余計にテンション高めです。

『めっちゃ良いじゃん、最高じゃん。私は今まで感覚で選んできてロクでもない男としか付き合ってないから逆張りしようとしてるけど、その”感覚”側の男が結婚できる対象だったんでしょ?最っ高じゃん!良いなぁ!羨ましい!』
「だから感覚で選ぶ相手側にもダメンズじゃないのもいると思うんですけども…。あ、でも、こっちの男はロクでもないのはロクでもないですよ?なかなかの浮気性ですからね?」
『あらそうなの?』
「ただね、私が友達婚したいって言う状態だから、そこはあんまりマイナスじゃないんです(笑)」
『でもやっぱ、台風の日に来てくれてるのが、もう向こうにとっても特別なんだと思うけどなぁ。他の女の子の家じゃなくてのべちゃんの家に来たんでしょ?』

Cさん、ちょっぴり暴走ぎみに感動中。
私にとってCさんは結婚式があれば呼ぶ友達なので、必死に説明します。

「いやぁ、転職したてで、他に女の子いないんだと思うんですよねぇ。台風の日の話は感動って言うか”気付き”って感じですよ?」
『でものべちゃんのゴハン食べに来たんでしょ?』
「あー…それは一応そうですね、彼の家は避難に向いてないですし」
『胃袋掴んでたんだね』
「ああ…、それはまあ、掴んでますかね…。賄い飯が毎日高級イタリアンで、家庭っぽい和食とか中華とか飢えてましたから…お弁当とか」
『やっぱそれだよ~、だから来たんだよ~』
「ええ?短絡的すぎない?!Cさん酔っぱらってない?」

『うんうん、それでね、好きだなって思ったんだね
「えっ?!好き?…ぃやーーーそれは…それは分からない…えー?好きぃ?」
『好きでしょうよその顔ぉ~♪』

え、好きだとすると浮気性はだいぶ困るんですけど…
とか言ってる時点で困ってないんでたぶん違うんですけど…
これは…これは感覚の問題だから説明で共感は厳しいかな?
いや好きじゃないとは言わないけど…待って混乱してきた

「好きかどうかは分かんないけどっ、一緒にいるのはきっと大丈夫だろうって思ったんですよっ!」
『それで?どうすんの?プロポーズするの?させるの?』
「いや、今これ考えてるの私だけなんで、こっちから動かないと埒が明かないとは思ってます。とりあえずプレゼンしよかなって思って。」

『プレゼン?どんな?』
「彼は自由の身でいたいから今まで結婚してこなかったわけですよ。私は一生一人でいるのはいざと言う時寂しいかなって思うだけなわけですよ。基本的に2人揃って自分都合で自由が好きなわけです」
『うんうん、それで?』
「まず自由度の共有でしょ。で、今一緒に立ててる遊びの計画がまーいろいろあるんです。そんなに一緒にいてくれるんなら、結婚してずっと一緒にあっちこっち行ったらいいじゃんって。」
『うんうん、ステキ』
「うちに帰ってくるなら浮気はご自由にどうぞ、趣味はそれぞれにあるから一人遊びもお互い自由にできるし、私が文句言わないの伝わるでしょ。家事はゴハンは私が作ってあげるでしょ、片づけは基本お願いするでしょ、掃除と洗濯は空いた方がやるでしょ、丸まった靴下は自分で処理されるまで私は放置します」

『分かった、うん。まずね、好きだって伝えてほしいなぁ』

「えええ?!急にハードル上がるしそこ自分で微妙だし!」
『だって、その男の人たぶん私と同じぐらい感覚派の人だよ?好きじゃない人からいきなりプレゼン受けても待て待て何の話ってなるよ?ていうか営業に引く時のクライアント並みにチーンて引くよ?』

うっ…。
さすがは仕事でもコーチング、マネジメントをやってる人の言葉です。
前回の自分の話の迷いはどこへやら。

まぁ…確かに、若い頃から
「1人で突っ走るな、相手が山の何合目にいるか見極めろ」
と他の人にも言われてきた私です。
好きかどうかはともかく、仰る通りいきなり結婚プレゼンはオカシイ気がしてきました。

プロポーズより告白の方がハードルが高いなんて初めて知った。
マジで初めて知った。

好きです、結婚してくださいって?
言うの?私が?え?

世の中の、いい具合に付き合ってるけど踏ん切りのつかないカップルってこうやって悶々としてるんでしょうか。
しかし我々肉食コンビは平日昼間は働くバリキャリ。
基本は即断即決、即契約。悶々とする時間は許されません
(↑契約を伴う接客業や営業職の人なら分かっていただけるかと…)

『で?いつ言うの?今日?』
「えっ?今日?!」
『彼に電話したら?』
「自分が聞きたいだけでしょ!w これはさすがに目を見て対面で言う!」
『電話出ないかな?おうち行けないのかな?』
「まだ仕事してると思いますよ…あー、でもそろそろ…」

早い日なら帰ってる頃かと思いBさんへ電話。
たまたま仕事終わるところで電話を取ってくれたBさんと家に行く約束を取り付けてすぐ切ったところでCさん大興奮。

『えーーー!何かわいいーー!仲良い~~~!!!』
我々世代は恋バナがどんどん減っていくので、
人の恋バナで我がことのようにキュンキュンするのは、高校生並みに必至です。
「何でよ!普通じゃん!!つかセフレだもん!そりゃ仲は良いですよ!」

『酔った勢いで言うんじゃないよ?今日はイチャイチャして、朝起きて冷静な状態で、ちゃんと伝えるんだよ!』
「うーん…がん…がんばります」

結論から言うとプロポーズはまだしていません。

酔った勢いで言った方がよかったかもしれない。
朝起きたらどんな顔してどのシーンで言えば良いのか、
1mmもわかりませんでした笑

でもね、そこから数日経ってこうやって書いて整理してる今、言えなくてよかったんでは?と思ってます。
好きって自分で思ってるかどうか微妙なことを、Cさんの興奮に乗せられて本当に言うのか?
とは言え、意外とロマンチストであろうと分かっているBさんの神経を逆なでするプレゼンも確かに良くない。

そもそもBさんと私の結婚を頂上とした山の何合目って話でいうと、
私が思うとおり彼は全くの地上なのか、意外と彼も登山口にいるのか、
ちゃんと聞きながらそのまま話をするという手もあるのです。

とりあえず11月末に35歳になるので、
そこまでにはこのプロポーズ大作戦の結論を出したいと思います。

<続く>



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