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猛禽女子vs肉食女子

肉食女子:自分からガツガツ攻める、または行かないと気が済まない。誰彼かまわない飢えた猛者から「ヤレる人は見抜ける、そしたらすぐ美味しく頂く」という満腹持続性の高い肉食まで様々。
猛禽女子:きっちり狙いを定め、狙った獲物を逃さない。生態が”肉食”に見えないよう擬態されていることがあり、パッと見が「可愛い顔してあのコ…」的に言われたりする(そうでない人もいます)。F1層(20~34歳)の内に結婚を済ませている人を多くそう呼ぶ気がする(私調べ)w
結果どちらも肉食は肉食なので、
20代で豊富な経験を積んだ肉食女子が30代で狙いを定めた男性を掻っ攫っていく猛禽女子と化したり、猛禽女子が一定の年齢を超えておっとり擬態を解き肉食キャラを立てるパターンなどもある。

ここ2年ほど仲良くなった同世代の女友達と、久々の恋バナをしました。
前回の『「それはない、絶対ないw」は”無い”とつくづく思った34の秋①』の話の続きです。

私自身の話とは脱線するので、全く別物としてもご覧いただけるのですが、
この後の話が続いていくため、間に入れさせて頂きます。

その友達(Cさん・仮)はバリバリに1人で生きていけるキャリアを持ち、
趣味も友達も多く、結婚は決して「ゴール」ではない、できたらしても良い、というタイプです。

過去には結婚しようとして彼とキャリアとを天秤にかけ、
涙をのんで一人を選んだという過去を持ち、
本人は自虐で「結婚できない女」とか言ったりするんですが、
どちらかというと「結婚しない女」なだけで、できなかったワケではないし、モテなかったワケでもない様子。

そんなCさんと私、ある時【右脳・左脳】の思考診断をして、
その流れから恋愛観の話になり、Cさんが突如言い出しました。
『私恋愛も右脳(感覚)でしちゃうな、普通に左脳(理論)が働かない』
と。

『私、セックスできないと思った人とは試しに付き合うとかも無理。
だけど、私がセックスしたいと思った(してきた)人は全部ロクでもない男なの。だから、結婚ができない。』

「え?普通じゃない?セックスしたくない男と付き合わないとか当たり前すぎない?よっぽどダメンズウォーカーってこと?」
私は首を傾げました。

『そう。私の女友達はね、セックスと”旦那”は別モノって言って、恋愛では全然キョーミなさそうだった相手と結婚して、子供も育ててるの。別モノなんだから、優しくて堅実な男を選べ!ってよく怒られてる。でも私はセックスできないと思ったら本当にできないの。普通じゃないでしょ』

「ええ?!イマドキ恋愛や結婚の”普通”の定義なんて有って無いようなもんじゃん!友達は友達。CさんはCさん!私も濡れない男とセックスなんてしないよ、痛いじゃん」

『www そっか、そうだよね?!何か、最近あまりにも昔からの女友達には諭されまくってるから、自分が普通じゃないのか?ってなっちゃって』

仕事ではバリバリに自信持って、
感覚と理論のバランスも良く、稼げてるキャリア女子の自尊心を奪うもの。
それは学生時代からの女友達の「(真剣に)あなたのためを思って!」と畳みかけてくる『普通はこうだよ!』などの「べき論」攻撃。

マウンティングされても嗅ぎ分けられるけど、
本気で心配して言ってくれてる、それもかつてのソウルメイトたちの言葉は、ジワジワと私たちの心を抉ります。

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[photo:映画 SUNNY 強い気持ち・強い愛 より]

私「いやぁ…でもさぁ、絶対結婚するぞって頑張ってそれを通過した人たちの”普通”とさ、恋愛や結婚はおやつであって主食じゃなかった私たちの”普通”って、一緒じゃなくて当然じゃない?」

Cさん『そっかぁ…なんかもう、本能で男を選んでないで、理性で結婚向きの男を探した方が幸せになれるのかなって迷っちゃって』

私「えっ?!待って!『幸せ』?!結婚ってCさんの幸せなの?私はCさんは男より自分の夢だと思ってたけど間違ってた?!」

Cさん『・・・。違わない。結婚しないのと起業しないの、死ぬ時どっちが後悔するかって言われたら、起業しない人生だと思う』

私「あ~ビックリしたぁ。じゃあ何でそんな…結婚はしてもしなくても、企業の夢が叶えば、ひとまず”不幸”ではなくない?」

古今東西、どのコミュニティでもこの「結婚向きの男と結婚しろ」「いや待て、それの何が幸せなのか」談義は繰り広げられてるんだな~、と実感したやりとり。

私たちは2人とも、『絶対に結婚したい!』と思ってはいないため、
(2人とも「したくない」とも思ってはいない)
結婚相手や恋人選びで妥協する以前に、
婚活・恋活でちょっとでも疲れることがあると仕事や趣味にスタコラ逃げ込む癖が抜けません。(タラレバ以前のそもそも論w)

Cさんの”女友達”という方々も、
私のまわりにいるアドバイザー女子も、
決して悪気はないしマウンティングしてきてるとかでもないんだけど、
彼女たちの成功体験なだけあって、”価値観の押し付け”を気付かずにしてくれる人がいる。特に幸せな陣営。そしてそれが正直キツい。…時もある。

もし結婚と起業を2択にされたら迷わず起業と言うCさんにとって、
妥協してパートナーを得る結婚は果たして幸せなのか。
冷静に考えればそこは明確だろうに、なぜCさんが迷うのか。
(妥協じゃないパートナーがいてくれたらもちろん幸せですよ!)

きっと、すごく信頼している友達に、
「結婚、楽しいよ!もう一度がんばってみなよ!」
と明るく楽しく力説されたとかじゃないかなーと思います…。
明るいものに人は惹かれるし、仕事の方で疲れてるとその明るさ、やっぱ羨ましいですから。

『今までの私の彼氏たちは本当にみんなセックスが良いだけでクズ男ばっかりだったの。穏やかで、堅実な貯金があって、いいパパになりそうな人でも、私は私が”ヤレねぇ!”と思ったら付き合う事すらしてこなかったの。1回ぐらい我慢して付き合ってみたら意外と良いんじゃないかなって』

いや、「我慢」て言うてもうてるやんwwwと草生える私。
でも、その葛藤は、分からんでもない。
でもでも、気になるのは「良いパパになりそう」というフレーズ。

そう、「良いパパになりそう」isゆるふわワード。進〇ゼミで見たやつ。
Cさんがセックスアピールを感じる肉食系男子の中にも良いパパになる人はいるだろうし、
優しくて何でも言う事聞いてくれるけど、それ以外に取り得が極端に少ない人もいるでしょう。

なので私、
「あー、じゃあとりあえずその今初めた婚活アプリで、それ系の人とまず3人デートしてみて下さいよ。」
『うん、今探してるけど…何で?』
「私もそれ系の男の人を求めて、リアルお見合いと婚活アプリで付き合ったり複数デートしてみたりしたんですよ。んで色々あった結果ふっきれて、”妥協で結婚するぐらいなら、結婚できなくても幸せと思える自立性を身に着けよう!”って思いましたよ?」

『友達はそういう人と結婚してそれなりに幸せそうにしてるんだよね。でも、私は付き合うのも無理!で今まで来たのよ。のべちゃんはそれ、1回付き合ってみたんでしょ』
「そこですよ。Cさん付き合うのはともかく、デートもしてみたことないでしょ?今の良いパパ発言、たぶん”幻想”が混じってると思いますよ?」
『そう?幻想?そうなの?』

「いやもちろん、幻想じゃない人に出会えたらそれがとてもステキだと思います!いわゆる包容力があって優しい人でセックスも「できる」って思える人。でも私が感覚ではなく理論で選んだ男性とデートした中には、一緒に育児をしてくれると思える人はいませんでした。」
『えーーーじゃあもういい~!』

「だーかーらー!今会っとかなかったら、多分また半年後に同じ会話リピート再生になりますよwとりあえず頑張って3人に時間作って、本気になれる人に会えればよし、もしくはその良いパパ幻想を粉砕しましょう。
今会って実感しとかないと、いつか『友達の言う事聞いて(穏やか男と結婚して)おけば良かったな』とか後悔しちゃうかもしれないじゃないですか。」

『うーん、頑張るね。でも今、メッセージのやりとりで既に疲れつつある』
「早っwwwわかるーwww早~www」

ちなみに私がその穏やか系の男性と頑張って付き合ってみていた頃、
私は、私たちのような肉食タイプには恋愛相談しないことにしてました(笑)
すぐ「やめときなよそんな頼りない男」と言われて「だよね~(キャッキャッ)」となっていたと思うから。

既に結婚済みの猛禽女子たちに相談し、自分に「穏やかな人と結婚する、穏やかな人と結婚する…」と言い聞かせながら2か月お付き合いしてました。

で、最終的に「ダメだ、私この人が何言ってんのか分かんねぇわ」となってお別れしたのです。この表現かなりオブラートにくるまれていて、爆破飛散の方が近いですw

でも、その人と付き合ってみたりして、根本的に合わない、一緒に生活できないとしっかり認識できたので今の私がある。と言う意味では良い経験でした。

だから、Cさんがそれらの人々とデートしてみて、合うか合わないかは自分で実感するのが早いと思うのです。
理論で結婚するより、感覚で恋する方が向いている人も世の中にはいる。

『ところで、のべちゃんは結婚願望いちおうまだあるって言ってたよね、今は何か婚活してるの?』
「…いや、それが…あの、初めて人に言うんですけど」
『え?何なに?結婚???』

「まだ違います。春にこっち引っ越してきたセフレの話覚えてます?」
『いたね』
「それと、結婚しちゃえば良いんじゃないかって最近思うことがあって…プロポーズ…してみようかなと…」

『は?!何それ』
「ね。何それ、ですよねw わかります。」
<つづく>


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