感謝で子どもは伸びる

日頃の生活で、子どもの振る舞いに苛立つことはありませんか?
片づけをしなかったり、起きるのが遅かったり、宿題をやらなかったり…
親の立場からするとやきもきすることが多いですが(笑)、子育てはじっと見守ることがたいせつです。

…と、「そんなことわかってるけど、そんなにかんたんじゃないんだよ!」というのが、ご家庭の実情かもしれません(笑)

今回は子どもに感謝をする、ということについて書いていきます。

上記の例のように、子どもを育てていたら腹が立つのが普通です(笑)
見通しが甘かったり、後回しにしたり、自分を過信して失敗するのが子どもだからです(笑)
親からしたら「それはうまくいかないよ!」というのが目に見えているのに、対策も対処もできず、失敗を巻き起こすのが子どもです(笑)
歯がゆいし、イライラしてしまうのはむしろ自然でしょう。

ただ、親がそういったネガティブな感情に囚われることは子どもにとってマイナスです。
子どもは弱い生き物なので、常に大人の機嫌を伺っています。
大人に依存しないと生きていけないのが子どもだからです。

その子どもからしたら、親の機嫌が悪いというのは一大事です。
親との関係が悪化するというのは、子どもにとって根源的な恐怖です。
しかも悪いことに、その原因はどうやら自分にあるようなので困りました(笑)
子どもは親の機嫌が悪いことで途方もないプレッシャーを受けているのに、残念ながらその原因を修正することはできません。

子どもからしたら、寝坊してしまうのも、宿題が後回しになってしまうのも、悪気があるわけではないからです。
親を困らせようと思って、わざと寝坊したり、宿題をサボっているわけではありません。
子どもは自分らしく過ごしているだけです。
親の目線から見たら怠惰に見えるだけで、子どもは子どもなりに精一杯生きています。

なので、こうした要因で親が苛立つと、子どもはどんどん追い込まれていきます。
心理的なセキュアベースが脆弱になり、能力を発揮することが難しくなり、人間関係にも支障をきたすようになります。
おおげさに聞こえるかもしれませんが、親がネガティブな感情に囚われることは、子どもの発達に甚大な影響を及ぼします。

ただ、何度も触れている通り、苛立つことは自体は自然です。
感情を止めることはできません。
考えるべきは感情との向き合い方でしょう。

有用なのが、感謝です。

人間はふたつの感情を同時に持つことはできません。
なので、頭のチャンネルを切り替えると苛立ちはすっきりします。
ネガティブな感情に囚われたら、子どものポジティブな面を見つめるようにしましょう。
苛立ちに囚われているときは、子どもの良い部分を認識できません。
良い部分に気づくと苛立ちは浄化されます。

宿題は忘れるけど、妹には優しくできてるな、とか。
片づけはしないけど、ご飯は残さず食べてたな、とか。
朝起きられないけれど、かわいい顔してるな、とか(笑)

子どもの良い部分を見つけることができると、心のバランスが整ってきます。
バランスが整うと、子どもの存在を承認できるようになり、存在の承認は「感謝」へとつながっていきます。
いてくれてありがとう、という気持ちになるんですね。

ネガティブな感情は子どもにプレッシャーを与えますが、感謝の気持ちは子どもの可能性をひろげます。
心理的なセキュアベースが強固になり、のびのびと自分を表現できるようになり、人間関係も望ましいものに変わっていきます。
親に認められているという確信は、子どもをこれ以上なく力づけるんですね。

この「良いとこさがし」は、ネガティブな感情に囚われたとき、意識的にやるのがオススメです。
「さっき言ったのになんでまだやらないんだろうなぁ…」と、思ったときなどはすぐにやってください(笑)
あるいは、つい口に出して子どもと衝突したときなど、気持ちを整理するという意味でもやってみてほしいです。
ケンカした後でもぜんぜん遅くないので(笑)、お子さんへの感謝を思い出す時間をつくってみてください。

子どもは親をよく見ています。
言葉よりも行動から学びます。

親の振る舞いや在り方で、子どもはどんどん変わっていきます。
どんな自分でありたいか、日常のなかで考える時間を増やせると、親子関係もさらに望ましいものになっていくのではないでしょうか。

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