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【押さえておきたい!】胸腰椎圧迫骨折の"急性期"においてのリハビリ目的

こんにちは!
理学療法士として仕事をしながら、さまざまなSNSで情報発信を行なっている「べー」です

本日は「胸腰椎圧迫骨折」患者さんの急性期場面において、リハビリ職が介入する目的やリハビリ内容についてまとめていきます。

今回は"急性期"ということで、現役で急性期病院にPTとして勤務中の嫁の意見も参考にしています。

※前提として、病態によっても個人差はあるため、下記より述べることは参考程度にしていただき、しっかりと評価をした上でリハビリを提供してください。

リハ介入目的①『廃用予防』

圧迫骨折で問題となってくるのが、痛みにより不活動となってしまい、「廃用症候群」をきたしてしまうことです。

安静臥床状態が1週間続くと、筋力は10%程度低下するとも言われています。

また、筋力以外では、全身持久力(体力)低下なども相まって、その後のADLに悪影響を与える危険性もあります。

そこで、リハビリ職の役割としては、圧迫骨折の患者さんの現状を評価して、なるべく「廃用予防」ができるようなリハビリメニューの設定が必要不可欠となってきます。

まず、痛みが強く離床ができない場合は、ベッドサイドでのリハビリを主にプログラムとして組んでいくパターンが多いです。

ここで注意しておきたいポイントとして、体幹の回旋や過度の屈伸を生じないリハビリメニューを選択することです。
これらの動きの入ったリハビリメニューを急性期の段階で実施してしまうと、骨折部への過度なストレスとなり、状況を悪化させてしまいます。

次に、離床ができる場合に関しては、骨折部に負担のかからない程度でできるだけ離床時間を確保したり、可能であれば歩行等の全身運動も行っていきます。

訓練方法の詳細については、評価等行い、先生の指示を仰いだり、先輩等の意見を聞いたりすることをおすすめします。

リハ介入目的②『動作指導』

次に圧迫骨折の患者さんにリハビリが介入する目的として「動作指導」があります。

前項でも述べたように、圧迫骨折の場合、過度な動作を行うことで、さらなる骨折部の状態悪化につながりかねません。

かといって、医者が動作一つ一つ詳しく指導するわけにはいきません。
そこで、リハビリ職が指導をしていくというわけです。

指導していく動作としては、体幹屈曲・回旋を行わないような基本動作や日常生活動作です。

他には、重たいものを持たないなど、結局は腰椎に負担が掛からない動作を指導していくというわけです。

特に急性期では、これらの動作を定着させることで、回復期に行った直後は助かったりします。

おわりに

以上が急性期においてのリハビリの介入目的となります。

ここまで述べてきましたが、病院のクリニカルパスなどによっては方針が違ったりするため、臨機応変にリハビリ職も対応変更していく必要はあります。

みなさんが対象者によりよい治療を提供できることを願っています。

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