見出し画像

坂元、高校の先生辞めるってよ。

2年間勤めさせていただいた、高校の先生を辞めました。

なぜ高校の先生をしたのか

知り合いの方から、高校でデザインの授業をしてほしいと声をかけていただいたことが、きっかけです。
私自身も、大人数の授業や未成年の方への授業は初めての経験だったので、チャレンジしてみたい、そしてその経験を力にしたいと思い、高校の先生を引き受けることにしました。

高校での授業内容について

プログラミングを学ぶ高校生たちに、ゼロから何かを考えたり、アイデアをだす力を、デザインを通じて、身に付けてもらおうという内容でした。

なぜ辞めるのか

自社のデザインスクールの講師と高校の先生とを天秤にかけたときに、金銭的な部分や、自身がどちらからより、社会から求められているのかを考慮すると、前者(自社の講師業)の方に力を注いだ方がよいのではないかと思い、決断をしました。

高校生の抱えている本質的な問題

単純にアイデアが出せないという問題もありますが、それ以前に高校という場所が何のための場所なのかが私には分かりませんでした。

だれが何をするための場所なのか?
勉強をする場所、もしくは友達と仲良くし、社会で生きていく力をつける場所なのか。
どちらの理由でも、中途半端でプラスにはならない場所だと正直言うと、思いました。

高校の存在意義

私が受け持った生徒の方の問題ではなく、高校というものの存在意義というものにぶち当たり、ただ単に昔からの名残で高校や大学に通い、卒業という資格を得るためだけに通うものなのかと思い、そこに何の意味もないのではと思いました。
そんな中でわたしがデザインの授業を行っても意味がないのでは?という疑問が最後まで拭えませんでした。

自身の限界

そのような大きな問題を、非常勤という立場の自身が解決するのは、時間が足りないし、現状を考えると、その立場ではないと思いました。

まずはデザイン教育で、人をチャンスに導いたり、勇気や自信、感動を与えて、自分の才能に気づいてもらうこと。
それが自分が抱えている1番の課題だと思っているので、まずはそこから優先させようと思い、今回はこのような決断をしました。

最後に

初めは授業を行う前に、緊張からご飯も食べれませんでしたが、自身もそこから、たくさんの気付きや、自信をいただきました。
また、たくさんの純真な高校1年生たちがいることも知れました。
その子たちが、大人になって幸せな生活が送れるような教育システムの構築を切実に願います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?