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ローカルに生活して、グローバルに働く26 師走 12月 3

 いきなりですが、人は失敗から学ぶことが多い。失敗することで、真の学びを得て、血肉となる。頭だけでの学びでは、なかなか血肉とはなり難い。そう、今更何を?と、なるのだが、最近のニュースを見て、思うのである。

 ダイハツでの問題、その前は、スバル、三菱電機、三菱自動車などなど、色々な品質問題が起こっている。多分、先輩からズーット引き継がれてきた不正が明らかになったのであろう。先輩たちは、「めんどくさい」や「プレッシャーが強すぎて」など色々な理由があったのだろうが、不正に手を染めた。
 若手は、「引き継いだだけ」といった感覚が多いのではないか?この若手に失敗させない、失敗を経験させない、と、言うのが高齢化社会の現実ではないかと。古い企業が、優秀な人材を集めても、なかなか新規事業が上手くいかないのは、管理監督者が高齢であるからではないか?優秀な若手は、管理監督者である上司の訓示や指示はよく聞く。そうすると失敗をしないで、成長する。管理監督者にとっては、失敗はマイナス要素で、できればマイナス点は得たくない。そすると大きな成功からは遠ざかるのだけれど、大きな成功がない分、失敗=マイナス点も無い。これが、高齢化組織の問題だろうと考える。

 失敗しない、それは成功しないにそのまま繋がる。失敗しない人や組織は学びが少ない。これが真実では?

 中国の新しいテクノロジーの成功体験。古くは、繊維、縫製業。それから製鉄、造船と来て、最近では、LED、PV(太陽光発電)、FPD(液晶などのフラットパネルディスプレー)、LiB(リチュウムイオンバッテリー)、EV(電気自動車)。これらの産業は、補助金をバラマキ、沢山のスタートアップ企業を生み、優秀な企業が残り、他を吸収して大きくなる、と言ったことを成功体験で得ている。これは、高齢化が進んだ組織では失敗しない分、成功は無いと言うことの経験値ではないだろうか?
 
 アメリカのベンチャーも同じで、高齢化が進んだ組織からは、画期的なビジネスは生まれない。若い人たちが集まって、失敗しながら創ったビジネスが、大きなビジネスになっている。

 私も思い返せば、年嵩の年長者から頭を押さえつけられ、自由な思考回路は無くしていった。やはり、若い時に色々失敗して経験することが、とても大切だと思える。ホント、無駄な会議をして、なんとなくこれがビジネスだと思っていたが、自分で会社を運営すると、いかに無駄が多かったか、いかに年嵩の人たちが色々な事を阻害していたか、思い至る次第である。

 確かに、沢山のお金が必要な事業もあるが、だからと言って、年嵩の人が上に立つ事業では、飛躍は無いようだ。

 中国とアメリカを参考にして、天に昇るビジネス(昇竜)を日本でも若い人が創っていかないと、先は厳しいこととなりそうだ。

 そんな事を思いながら、2023年を終わる。2024年は、昇竜ビジネスに小指一本でも引っかかる事を大切にして、精進しよう。

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