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ワタクシ的、端午の節句作る中華ちまきの記録【男子よ、健やかに育てよ】


端午の節句の中華ちまき


角田光代先生の小説が好きです。

すべての作品を読破している訳ではないですが、女性の心情の描写がとてもリアルで、思わず登場人物共感してしまうような作品も多くてのめり込むように読みふけることもしばしば。

角田光代さんは小説も面白いのですが、エッセイもとても面白く、特に食にまつわる物が好きです。
食べることがとてもお好きなようで、作中に出てくるご飯を真似して作ってみたくなります。

随分前に角田光代さんの『彼女の献立帳』という作品をドラマ化したものを見る機会がありました。

1話完結のドラマで、作中のストーリーに沿って料理を紹介してくれます。

第一話の主人公役は木南 晴夏さん。
紹介された料理は中華ちまき。

「関西では端午の節句にちまきを作るんだって。」

確かそんな感じのセリフがあった覚えがあがります。

そのことを知ってから、毎年こどもの日の時期には必ず中華ちまきを作っています。

作るのはとても面倒なんですが、端午の節句のお祝いだからと、面倒さも楽しんで作ります。

面倒だけど、作った中華ちまきは美味しいし、買うよりは作った方が安いかもしれないし、大量に作ればほら、食べ放題だし!✨

そんな感じで今回は中華ちまきの調理の記録です。
あくまで記録なので、至らない箇所があるかもしれませんが、大目に見てくださいね。

調理の前に、竹の皮を手に入れよう!

中華ちまきは竹の皮がなければアルミホイルで巻いてもできるのですが、私は断然竹の皮で巻くのをおすすめしたい。

竹の皮で巻いたほうが、もち米が程よくしっとりしていて、なおかつ具材を口に入れたときに、竹の皮の風味も楽しめる上品な仕上がりになるから。

アルミホイルで作ると、竹の皮で包むよりも少し水っぽく仕上がってしまう気がします。

以前、竹の皮で巻いたものとアルミホイルで巻いたものを一緒に作ったことがありますが、その時は竹の皮で作った方が水分量が丁度よく、アルミホイルで巻いたものは少しペチャっとした出来上がりになりました。

おそらく竹の皮が余計な水分を吸い取るんじゃないかと考えています。

しかしながら、なかなかハードルが高い「竹の皮」の入手。

一般のお店じゃあなかなか売っていないんですよね。

数年前まで私が直接買いに行ける範囲にあるお店でも10枚づつのセットを500円くらいでで売ってくれていたのですが、ある年から100枚セットの販売のみになってしまいました。

100枚セット5000円位。
一年に一回しか使わないものに5000円…。

しかも、竹の皮は台所で保管するには
大きくて邪魔。

もともと竹の皮はお値段が高めなのに
食べられないもので材料費を圧迫してしまうのも
なんだかなーと思い
今はAmazonで購入しています。

あれ!
Amazonで買うと安い!
今、改めて値段を見てビックリしました。

沢山入ってますね。
しかも端がちゃんと処理されてる。
商品の写真とちょっと違うけど、まあいいか。

しかしAmazonで売ってる竹の皮は
少し小さめに感じることもしばしば。

というのも直接買いに行っていたお店で購入していた竹の皮は
1枚を半分に切ってちまきを2つ包む事が出来ていたから。
でもAmazonのが安いですしね。
結果オーライですね。

竹の皮でもち米を巻く方法は、『もっちりした人』の漫画での解説もありますので、記事の最後でご紹介しますね✨

ワタクシ的、端午の節句作る中華ちまきの記録【男子よ、健やかに育てよ】

【用意したもの】※中華ちまき20個分※
・もち…米5合
・豚こま肉…
・人参…小一本(113g)
・ゴボウ…細2本(120g)
・アク抜きしたタケノコ…110g
・干しホタテ…14g
・小エビ…10g
・干し椎茸…10g
・戻し汁+水…400cc
・醤油…大さじ5
・日本酒…大さじ2
・砂糖…大さじ2
・創味シャンタン…小さじ1
・五香粉…小さじ1
・ごま油…大さじ2

※中華ちまきを巻くときに、うずらのゆで卵を入れても美味しいです。
※角田光代先生のレシピとは随分違ってきていると思います。

①干し椎茸は200ccの水に、エビとホタテは100ccの水に漬けて戻しておく。
(なんとなく海産物ときのこで分けてみただけなので、深い理由はないです)

今回はたまたま買ってあったおつまみ用のミニ乾燥ホタテも使います。
いつもは使ってないです。
今回は早めに下準備を始めたので、冷蔵庫で8時間くらい水に漬けて戻しました。
後でやろうと思うと忘れちゃうから💦

②白米は研いだあと、5合分の水につけておく。
今回は9時13分〜16時43分まで、約7時間30分浸水させました。

水に浸したばかりのもち米。
約7時30分後のもち米。
こんなに水を吸いました。

③竹の皮をたっぷりの水に20〜30分ほど浸しておく。
水に浸しておくことで、中におこわを入れて巻くときに竹の皮が柔らかくなって扱いやすくなります。

④ゴボウはみじん切りにしてから酢水に浸けてアクを抜く。

⑤戻したシイタケと人参アク抜きしてあるタケノコはみじん切りにする。
乾物を戻すのに使った水は出汁が出てるので捨てないでとっておく。
豚こま肉もみじん切りにする。

⑥白米をざるにあけて、30分ほど水気をきる。

⑦ ⑤で取っておいた乾物を戻したときの水も利用して合計400ccの水にする。

⑧ ⑦に醤油を大さじ5、日本酒を大さじ2、砂糖を大さじ2、創味シャンタンを小さじ1・五香粉を小さじ1入れて、よく混ぜ合わせておく。

※もち米を浸水させてざるにあけて水気をきった時の水分量の考え方が、いまいちよく理解できていないのですが、下記の文章のような考え方でここで使用する水分量は400ccにすることにしました。

もち米をザルにあけた時に残っていた水分。

浸水させたもち米に関しては、浸水した分の他にどれくらいの水分を用意すればいいのか、いまいちよくわかってません。
もち米を浸水させた後に30分ほど水気をきるといろんなレシピに書いてあるので真似してますが、具体的な理由が知りたいなといつも思ってます。
(具体的な考え方を教えてくれるサイトなどをいつも探してますが、なかなか見つけられず🫠💦)

以前中華ちまきを作った際に水分量が多すぎてペッチャリしてしまったことがあるので、長時間(6時間以上)浸水させた時は水分は少なめで作るようにしています。

今回はもち米5合を炊飯器の普通の白米の水分量で9時13分〜16時43分まで、約7時間30分浸水させた後にもち米をざるにあけました。

この時にお米が吸水しなかった水分量が560ccくらい。

6時間水に浸したお米は十分に水を吸っているし、水分は絞ったとはいえ、戻した乾物に少し残っている水分や野菜から出る水分量当も考えて、炒めた後に追加する水の分量は、今回は400cc(だし汁含む)でいいんじゃないかと判断しました。

水分量は、調味料105cc+水(だし汁含む)400ccで=505ccの水分量になります。

ただ、この考え方が正確かどうかはわかりません。
自己流です。

今回の調理を行っている私の脳内の人


⑨大きいフライパンにごま油を熱して、豚こま肉を色が変わるまで炒めて、色が変わったら人参ゴボウタケノコも入れて炒め、小エビ戻したシイタケも入れて炒めて、水をきっておいたもち米も入れてもち米に油が回って透明になるまで炒める。

本当は豚の角煮とかチャーシューとか入れたいんですが
豚こま肉でも十分美味しいです。
タケノコと人参とゴボウも投入します。
この後、干しエビと干しシイタケも入れました。
もち米も投入。
もち米の色が半透明になるまで炒める。

⑩フライパンに⑦も入れて、水気がなくなるまで中火で加熱する。

調味料を混ぜたものを入れます。

具材がフライパンに少しこびりつくくらいになったら火を止める。
ここで水分をしっかり飛ばしておかないと、出来上がりの水分量が多くなってぺっちょりした中華ちまきになっちゃいます。
(経験談)

⑪フライパンに入ったままの具材を大体でいいので四分割になるようにヘラなどで跡をつける。

四分割にして一つの場所から5個分のちまきの材料を取り分ける為の目安にする。

⑫ ③で水につけておいた竹の皮を水から出してざるなどにあけておく。

これは水につけてある写真。

⑬ ⑪を竹の皮で包んで最後にタコ糸で縛る。
ここの作業でミニ乾燥ホタテの戻したものも入れていきます。

竹の皮を使った中華ちまきの包み方


❶まず、全長の1/3より少し短い所で横に折る。

横に折る。

❷横幅の1/3ほどの所で縦に折り、大きい方(2/3の大きさの方)を広げる

具材を詰めるので、大きい方を広げます。

❸広げたところに用意しておいた具材を詰めます。

詰めすぎると巻きにくいので、ほどほどの量が良いと思います。

❹詰めた具材を包み込むように上側に巻いて包んでいきます。

こうで…
こんな感じに上部にくるーんと巻くのですが。
うーん説明が難しい。

❺余った竹の皮を折り曲げる。

折り曲げる。

❻上部をタコ糸で巻いて結ぶ。

結ぶ。

❼長すぎる竹の皮を、切り落とす。

ちょーんと、切り落とす。

❽ちまき包み、終了。

包み終ったちまきたち。
でもまだ全部包み終ってないのよ。


ちまきが包み終ったら、ちまきを蒸す準備をします。

私はいつも圧力鍋を使います。

⑭圧力鍋に水をはり、蒸し料理に使うための付属品を使用してちまきを蒸していく。

私の場合は圧力鍋にちまきを5個ほど入れて、圧力鍋に圧がかかったら15分間加圧状態で蒸しています。

⑮今回はちまきを20個作ったので、4回ほど蒸し器でちまきを蒸し続けて、完成。

蒸し時間だけで一時間。
結構長いですね。
嘘みたいに大量のちまきが出来ました!
幸せ!

うちで作った中華ちまきは最高に美味しい

今年も家族で端午の節句のお祝いとして中華ちまきを食べましょう。

お祝いって言っても、うちの男子はもう結構大きいのですが、まあ恒例行事なんでね。

もちもちで、とても美味しい✨

タコ紐をほどき竹の皮を開封すると、竹の皮のすっきりとした香りと五香粉のスパイシーな香りが食欲を掻き立てます。

おこわの部分は竹の皮にシッカリとくっついているので、スプーンでこそげ落とすようにして剥ぎ取り、すくい取って口に運び入れます。

口の中に中華な香りが広がり、しっかりと味のついた具沢山のもっちりしたおこわを噛みしめるのがとてつもなく幸せな瞬間。

しかも自宅でたくさん作ったちまきだから、食べ放題だよ✨

主人も息子も毎年このちまきを楽しみにしてます。

もちろん作った本人である私も。

3人でたらふく中華ちまきを食べて、今年の端午の節句のお祝いはこれでおしまい。

毎年思うけど、中華ちまきって作るのは大変だけど、食べるのはあっという間よね…。

でもすっごく美味しいから、まあ良いか。

我が家の男子よ、これからも健やかに育てよ。
まあ、もうずいぶん大きくなったけどね…。

流石に20個ものちまきは1回の食事で食べられる量ではないので食べきれないものは冷凍庫で保管します。

これでしばらくの間は、好きな時に美味しいちまきが食べられますね。

もっちりクッキング✨No3


中華ちまきの包み方のおさらいの意味も込めて、もっちりした人の漫画を描きました。

泣かないで💦

以上

ワタクシ的、端午の節句作る中華ちまきの記録【男子よ、健やかに育てよ】

でした。


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ちまきは笹の葉で巻いても美味しいのかな?
今度やってみたい✨

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