シドニー大学で共同研究
こんにちは、杉浦裕太研究室修士1年の山本です。8月に共同研究としてAnusha Withana先生の指導の下、約3週間ほどオーストラリアのシドニー大学で研究をしてきました。滞在中の環境面や研究面、生活面についてお伝えします。
シドニー大学の環境
シドニーのキャンパスはシドニーの中心部の近くにあります。オーストラリアは土地が広く、まずその広さや大きさに圧倒されました。私が行った8月は冬なのですが、昼間は20度近くまで気温が上がるため、外でPCで授業を受講したりする人も見かけました。
キャンパスの西側は歴史のある建物があり、とても洒落ていました。シドニー大学はオーストラリアで最古の歴史がある大学だそうで、ハリーポッターに出てきそうな建物でした。
私が滞在したコンピュータ・サイエンスの学部はキャンパスの東側にありました。こちらは西側とは違い現代的なかっこいい感じの建物でした。ラボの中は3Dプリンターやレーザカッターなども充実しており、大きな机も貸していただき、恵まれた環境で研究に取り組むことができました。
研究面で感じたこと
上記のような恵まれた環境で研究活動をさせていただきました。異なる環境で研究してみることで、新たな環境に瞬時に適応する難しさや今の自分の課題について知ることができました。
プロトタイプ環境が変わることの難しさ
環境を変えて研究してみると、当然ながら普段のラボとは異なった方法でプロトタイプすることを強いられます。日本で行っていた研究の続きをしていたのですが、そのような場合でも普段のラボでは使っていないセンサやソフトウェア、機材を扱うことになり、慣れるのに苦労しました。
HCI分野では高速にプロトタイピングのサイクルを回すことが重要ですが、異なる環境に飛び込み、現地の手法に瞬時に順応し、短期間で高速でものを作るのは非常に難しいと感じました。逆に言えば,異なる環境でも高速にプロトタイプする実力がまだまだ不足していると実感しました.
自力で研究することの必要性
学部の頃は杉浦先生と2人3脚のような形で研究をしていましたが、修士になり自力で研究する必要性を日頃から杉浦先生に指摘されていました。
異なる環境で研究をする時にも、大きく必要性を実感しました。指導してくれる先生は私自身が普段どのように研究を進めているか分かりません。結局、自分自身の研究は自分が一番知っているし、自分が一番慣れている実装方法は自分にしか分からないと感じています。周囲の意見を取り入れながらも、自分自身で自走して研究を進めることが一番大切だなと痛感しました。
研究の楽しさ
親しい友人や家族がいない孤独な環境だからこそ、より研究に没頭することができました。その中で、研究することで得られる楽しさ、手を動かして試行錯誤して成果物を作る喜びを再確認することができました。自分の心が惹きつけられる瞬間を大切にしながら、これからも研究していきたいと思います。
ラボの雰囲気
ラボとしての雰囲気を杉浦研とは異なる部分が多くありました。例えばMTGは杉浦研では2週に1回で全員が発表するのですが、Anusha先生のラボでは週1回で持ち回りで発表していくスタイルでした。また金曜日のお昼にはラボランチというシステムがあり、研究室の人とランチに出かけたりしました。他のラボの文化を体験するのはとても面白かったです。
シドニーでの生活
3週間滞在した中で感じたシドニーでの生活や文化についても書きたいと思います。
食事
まずシドニーに行って物価の高さに衝撃を覚えました。大学構内でペットボトルの水を買おうとしたら450円くらいしたり、ランチを食べたら2000円を超える値段がしました。節約したかったので慣れない土地で慣れない自炊に挑戦したりしました。米を食いたくなって鍋や炊飯器がAirbnbで取った宿泊先になかったので、フライパンで米を炊こうとしたら大失敗したこともありました。。。シドニー周辺にはお洒落なカフェが多いのでそこで何度か朝昼を兼用するブランチを取ったりしました。
一番衝撃だったご飯はHSP(ハラルスナックパック)と言われるもので、フライドポテトの上にケバブを載せてチーズとソースをかけたものです。この世で一番ジャンキーな食べ物な気がしています。。。。
国民性
バスから降りる時はThank youと運転手に大声で言ってから降りる人がたくさんいたりと、全体的に優しく寛容な人が多かったのは、英語に不安がある自分にとっては嬉しいことでした。また週末にビーチに行ったのですが、多くの人が冬なのにビーチで寝ころんでいました。豊かな自然とのんびりとして寛容な国民性がとてもいいなと感じました。
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