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【EMBC2023に参加】Carpal Tunnel Syndrome Estimation through Median Nerve Segmentation in Ultrasound Videos

はじめに

こんにちは、杉浦裕太研究室M1の佐藤優希菜です。7/24から7/27においてオーストラリアのシドニー国際会議場で開催されたThe 45th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC2023)でポスター発表を行いましたので参加報告をさせていただきます。本研究は、東京医科歯科大学との共同研究です。

研究の概要

これは「超音波動画を使用した手根管症候群推定」に関する研究です。以前SIGDeMO2022にて発表した内容に加え、データセットの拡充や精度向上に取り組みました。提案手法の流れなどは以前の記事にまとめているのでそちらをご覧ください。

データセットの拡充

以前よりも超音波のデータセット数を大幅に増やして、機械学習を行いました。また、以前使用したデータセットは患者の平均年齢が健常者の平均年齢よりも高かったため、患者と健常者の間に年齢差が出ないようデータを取捨選択して年齢差による影響をなくしました。

精度向上

以前発表した段階では、各動画の面積や周長といった特徴量の時系列データから平均値や最大・最小値などを動画から得られる特徴量として使用していましたが、今回は動画中のすべてのフレームの特徴量を使用して分類を行いました。その結果、患者の94.7%、健常者の 64.5%を正しく判定でき、患者かどうかを見分ける精度を大きく向上させることができました。

当日のフィードバック

使用している超音波機器や、分類を行う際の特徴量やモデル、条件などについて質問を受けました。また、機械学習の入力としてセグメンテーションを施した超音波画像をそのまま使用するといったアドバイスや、機械学習モデルの選択に関するフィードバックをいただくことができました。

感想

国際学会に初めて参加させていただきました。自分の研究について国内外の学生や研究者の方々と英語で議論する中で、研究に対するモチベーションが上がり、また研究発表における英語スキルの重要性を実感しました。
オープニングセッションでアボリジニの伝統的な演奏を聴いたり、レセプションパーティーではコアラと触れ合ったり、学会を通してオーストラリアの文化を感じることができました。

学会会場が海沿いにあり、周辺の街並みもきれいでした。この機会に訪れることができとても良かったです。

会場の目の前の景色

発表ポスター



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