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【第1-2話・じゃあどうやって広告すんの?】販促方法の棲み分けと運用

読者の皆様、また会いましたね。
前回は長ったらしくトレンドについての分析を書かせていただきましたが、今後具体的な施策を考えていく上で、必要な予備知識としてサービスの一長一短を知っていただきたかったのです。

題して、”飲食系ガチマーケターが飲食店開くなら”シリーズです。
このシリーズでは、店舗をすでに持ち扱うジャンルをすでに決まっているという前提で進めていき、ほかは全く決まってない場合何から始めればいいの?というマーケティング(集客)・ブランディング(他店舗との差別化とその見せ方)・価格決定までを行っていきたいと思います。
主に下記のとおりに進めていきたいと思います
1−1.集客の枠組みを考えよう
1−2.販促方法の棲み分けと運用(今回) 
1−3.MEO対策の方法(次回)
1-4.インスタマーケティングのガチプロになろう
2.ターゲットを絞り、常連になってもらうための戦略を練ろう
3.料金体系を考えよう
4.広告費用の最大効率化を考えよう

今回の記事は、どのように販促サービスを使い分け最小の労力で効果を最大するにはどうしたらいいのかについて一緒に考えていきましょう。

【販促ポータルの使い道】

前の記事で時代遅れだなんだのと酷評しましたが、依然としてアクティブユーザーは食べログだと1億人程度、ホットペッパーは2022年度には累計予約人数は1億人まで登ることと思います。ですので、予約が出やすい業態、例えば単価の高い高級フレンチ・居酒屋であればホットペッパー、食べログで予約機能課金して利用するほうがいいと言えますが、一般的な居酒屋、レストランであれば課金してまで予約機能を実装する必要はないと言えます。また、前回の記事でも言及したとおり、販促ポータルサイト離れが深刻な昨今、有料広告をする必要性は皆無ですし、「エリア×ジャンル」で検索した際に確実にヒットさせるよう施策を巡らせれば露出度という意味でアクセス数は飛躍的に伸ばすことが可能です。どうやって?というのはこの記事の後半にてお話させていただければと思います。

・食べログ・ホットペッパー帝国のカラクリ

そもそも販促ポータルサイトがなぜここまで飲食店に根付いているのでしょうか?皆さんなら感覚的にわかるはずです。

ナニが革命的だったのかというと、食べログやぐるナビでページを持つことでウェブサイトを持つ必要がなくなったことです。必要最低限の店舗の基本情報と口コミを自動生成するためのプラットフォームそれが販促ポータルサイトです。これによってわざわざ高い費用を払いウェブサイトを持たずに強いSEO対策のされた無機質な飲食店ページを無料で得ることが出来ました。ビジネス的な戦略としてウェブサイトを持たなくても良い状況を作ることで、飲食店が外部での差別化できる要因(ウェブサイト等)を用意する機会を減らすことができます。よってウェブサイト内で予約できる機能やサイト内検索での上位表示等、他店と差別化できる機能をお金を払うことで得られるよう仕向けることが出来ます。お金を出せば露出度が増え、また露出度を増やすためにお金をかけるというシステムが出来上がっているのです。
これは本来、企業努力にしたがって付けられるべき優位性とは逆行した働きです。広告にお金を割くことが難しい個店を集めることで掲載飲食店数を伸ばすことで、一見すると網羅的でユーザーが行きたい飲食店を探しやすい環境に思えますが、蓋を開けてみると資本力に優位な飲食店のみにスポットライトを当てる仕組みなのです。世界的検索エンジンを持つGoogle社の広告業とは競売式といって大きい金額を払える会社のみ迎合する仕組みを持つものの、検索した際に表示される記事の順位付けはSEOという規範を設け、至極公平なシステムによってユーザーは欲しい情報にたどり着くことが出来るからこそ、ユーザー満足度が高く他の検索エンジンは淘汰されつつあります。話が少し逸れましたが、つまり、公平な順位付けのフィールドでこそ、個店は勝負すべきなのです。

では一体どのように販促ポータルサイト利用すべきでしょうか。

被リンクを増やす媒体として利用しましょう。

被リンクとは、 外部サイトから自サイトに向けられたリンクのことを意味 します。 基本的には、この被リンクをより多く獲得することでサイトの評価が上がり、検索順位が上昇しやすくなります。

販促ポータルサイトには飲食店の基本情報や口コミといった、飲食店に関わる情報が網羅的に掲載することが出来ます。ですから、被リンクを増やす媒体としてSEO的にかなり優良なサービスと言えます。MEO対策をする際にもこの被リンクのための外部ウェブサイトというのはかなり重要な要素になりますので、入力可能な情報は絶対にすべて入力するようにしましょう。

【ウェブサイトは絶対持つべき】

さて、インターネット上で飲食店情報の露出度を最大化するための具体的な施策についてお話していこうと思います。

・MEO対策

一昔前までであれば、SEO対策をするのみである程度の集客が見込める時代でした。ですが、検索媒体、つまりデバイスがPCで調べるよりもスマホで調べる場合が多くなったことと相まって、飲食店を探す際の状況も家から外に変わったという統計的な背景があります。少し想像してほしいのですが、例えば待ち合わせ場所に向かう電車の中でどこで外食しようかとなった際、「エリア×ジャンル」でGoogle検索しないでしょうか?実際にスマホを手に持って確認してほしいのですが、例えば「大通り イタリアン」と検索した場合、一番上にGoogle Mapの飲食店ページが表示されたことと思います。上記のような状況であれば、そのGoogle Mapのページを開き、レビューの点数をみて口コミを見て意思決定をするか、食べログで再度検索し直すという使い方をすると思います。前回の記事で記述しましたが、エリア×ジャンルでGoogle検索するような目的意識のはっきりしているユーザーの74%はGoogleMapのページを開き飲食店を決めます。またそういったユーザーの良いところは、どこの地域のにある飲食店の中で調べているという前提条件がありますので、MEOの対策さえしていれば機会損失を格段に減らすことが可能です。つまり、食べログに表示させる際は抽象的なニーズに刺さるよう口コミを増やすことに務めるべきであり、MEOは具体的なニーズに対し刺さるよう運用すべきという事が言えます。

Websiteを持つべきと本項のタイトルにありますが、MEOの強さに大きく関わってくるのがWebsiteの有無です。次回第3話の記事にて具体的なMEO対策の施策について取り上げる予定です。

・SNSマーケティング

最近流行りのSNSマーケティングの特徴は全く金銭的コストを掛けずに若年層を中心とした新規顧客を獲得できる点です。またお店のコンセプトや体現しようとしている世界観等、受け取り手に飲食店の持つ考えに対する理解を深めてもらえる利点があります。文字・画像・動画によってお店側がお客様にどう見てもらいたいかを意図を持って伝えることが出来、常連になってもらうための状況を作ることができる、つまりブランディングが圧倒的にしやすい媒体ということです。加えて、お客様とお店のコミュニケーションを取れる媒体であり、あるマーケティング会社による統計によると2回以上お客様とSNS上でコミュニケーションを取る事ができると、そのお客様の直近2ヶ月以内の来店確立は5割程度だそうです。

そしてSNSの有無もMEOの評価基準にございます。ですのでSNSを運用すること自体がGoogleMap上の表示順位に大きく関わる上、SNSを通じたくさんの方に認知しもらえる媒体です。その上、SNSのマイページにWebsiteを埋め込むことは被リンクの対策としても有効です。


次次回の第4回では、
・インスタグラムを利用したブランディングの仕方
・どのような投稿のフォーマットを作ればフォロワーが伸び来店してくれるのか
・フォロワーの多い別ジャンルの飲食店の投稿をどのように分析し、自社アカウントに落とし込むか
といった具体的な運用方法についてまとめたいと思います。余談ですが、その分析方法については筆者の友人である、インスタグラムマーケティング会社に務める2ヶ月でフォロワー1万人を達成したマーケターの方法をまとめてみようと思っています。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、第1-3回MEO施策でお会いしましょう。





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