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暁と、サンライズと。 2022.11.21-11.24旅後記

祝☆ポルノグラフィティ暁 ツアーDVD/Blu-ray発売記念
(※久しぶりにnote覗いたらなかなかな記事がそのまま眠っていたので急遽公開しただけですが、兎にも角にもリリースおめでとうございます!)

11月21日(月)

仕事を終えた私は重い荷物を抱えながら東京駅にいた。
なんてったって、私は寝台列車に乗るんだ….
そんなことを考えながら腹ごしらえをしていたら、すっかり酔いが回ってしまった。しかしdancyu食堂の生姜焼き定食の美味さの破壊力が凄かった。

遡ること1ヶ月前の10月21日の午前10時。柄にもなく早起きをした私はPCの前でそわついていた。サンライズ出雲の個室の予約が始まる時間なのだ。
ライフワークであるポルノグラフィティのツアーが発表されたとき、関東は東京以外、倍率を考えて候補にいれていなかった。が、しかし、気付いてしまった。11月22日の岡山…23日は祝日…そして24日は三重…。岡山には弟夫婦が住んでいる….三重には叔母夫婦が住んでいる….これは泊めてもらえる…?
そういうわけで、チケット取れていない段階からそれぞれに連絡を取って、すんなりOKをもらい、チケットもすんなり当たった。移動手段を考えていたら、飛行機は高くなってしまい、新幹線+宿、かサンライズ+宿無しかの2択に。これはサンライズ乗るしかないやろ、と思うも、ちょうど旅行が大々的に解禁になった直後だったのでとても心配だった。
数年前にも、出雲に向かうときにサンライズに乗ったのだけど、その時はシングルが取れずソロになり結構きつい思いをしたし、けれどソロを取れただけでもラッキーと思った記憶があった。
そして10月21日、10分15分の短期戦を勝ち抜き、サンライズ出雲シングル、しかも車両の端っこの広めの部屋を確保したのである。

そして11月21日、ポルノのパーカー、ポルノのコーチジャケットを着込み、Dispatchersのトートバックといつものリュックにライブグッズとその他の荷物をぎゅうぎゅうに詰め、浮ついた足取りでサンライズの到着を待つ。ライブ行くのにわざわざサンライズのチケット取ってくるファン他にいるかよ、と変な思い込みがあったのだけど、早々に思い込みは本当に思い込みでしかなかったことが分かる。同じジャケット着てる人み〜っけ、たからである。しかし、酔っ払って気持ちが浮ついている私。果敢にも「ポルノですか?」と声をかける。びっくりする相手。すみませんでした。微妙な空気になりかける前に電車が来たので助かった。

ホームで思い思いに撮影をする老若男女に混じり、久しぶりのサンライズに乗り込む。
タイミングがあえばラウンジで黄昏たいなと思ったけれども、案の定8席しかないラウンジはお兄さんとおじさんに占拠され、さながら遅くきた修学旅行ばりの盛り上がりを見せていた。しょぼくれて部屋に戻る途中、他のお客さんもラウンジの話していたので「占拠されてて難しそうですね」と声をかけると「そうなのよ!もっと他の人のことも考えてほしいわよね!」と憤慨するマダム。
まぁ今回は正直そんなに時間もないしな、と大人しく部屋でのんびり荷物の再仕分けをしたり、車窓から景色を眺めたりして過ごす。

夜、なんとなく手持ち無沙汰になって、電話をかける。人の話を聞いてるようで聞いていないやつなので、前もって伝えたとしてもきっと忘れられて、私が伝えたうきうきだけが宙ぶらりんになるのがなんとなく嫌で、今回も言わなくていいかな、と思って黙ってたのだけど、やはり楽しいことをしているときは好きな人に今こんなことしてるよ!と伝えたいと思ってしまうのに抗う必要もないよな。知らんけど。

11月22日(火)

寝台列車は、夜行バスや飛行機とはまた違う、景色の流れ方と妙なノスタルジーと、妙なわくわくが混ざったような不思議な空間だと思う。すでに眠りについた街、眠りについた駅、そういった日頃見ることのない景色が窓越しに流れていく。あまり眠りたくなかったのだけど、今日の予定を考えるとそういうことを言っていられる状況ではなかったので、なんとなく横になる。最近の旅行は行き当たりばったりばかりなので、到着したらどうしよう、を考えながら、ぼんやり寝たりぼんやり起きたりを繰り返す。ふむ、なるほど、これが暁ってやつか。今回のポルノのアルバムとツアーのタイトルは「暁」。幸先よさそうではないか。

目的地の倉敷駅に午前7時前に到着。
この直前にとあることをやらかしたのだけど、30すぎて何してんですか、という総ツッコミを考慮し割愛。ただこれを読み返した私は事あるごとに思い出していや〜〜〜〜〜と両手で顔を覆いながら叫び出しそう、という点で、完全に今後の自分のため記録しておく。

さて、倉敷駅着。寝ぼけ眼で降りる乗客をよそに、倉敷市民の朝が始まっているホーム。電車で朝帰りしたときの、生活リズムが真逆な人が一瞬交わる空気が割と好きだったりする。

改札に着いて、とりあえず改札を写真におさめる。
なんてったって、ここは私が2022年にハマりにハマってしまった大好きな映画『恋は光』の堂々たるロケ地だ。岡山行きが決まったとき、いくつかいけたらいいなと思っていた。駅もさっそくロケ地。
倉敷駅は、西条と東雲さんがデートをするときの待ち合わせ場所なのだけど、実際降り立ってみて、広くて綺麗だけど、映画の雰囲気はあんまりなくて、あの作品の光の調整具合とか色味とかやっぱりすごいなぁと思う。

7時ということでまだまだお店は開いておらず、駅横のリトルマーメイドが開いていたので腹ごしらえとコンディション整えで入店すると、まさかの昨日私が酔っぱらった勢いで声をかけてしまったポルノファンのご夫婦に遭遇。…気まずい…と思いながらサンドイッチをぱくついていたら、なんと奥さまの方が話しかけてくれて、人間は優しいなぁとアホなエイリアンみたいなことを思いながらご飯を食べて体を活動状態に。
ちなみにご夫婦はツアーでサンライズに参加したので、取得ルートが違ったようでした。ツアー便利だなぁ(そこかよ)。

とりあえずでかい荷物をロッカーに預け、美観地区へ向かう。朝の商店街はとても静かで異世界に飛んでしまったかのよう。たまにすれ違う小学生や自転車でここは異世界ではない、と確かめながら歩く。
途中、阿智神社への参道を見つけ、もちろん上る。とても大きな神社で、本殿は高台にあって、見晴らしがとってもよかった。地元のジョガーさんも走るついでに立ち寄るみたいで、早朝ランナーの方々をかなりお見かけした。はじめましての神社に来たら御朱印もらって帰らにゃ気が済まないので社務所に行くも、まだ開いていない。いつも夕方以降に行って閉まってるのはしょうがないなと思うことは多数あったけど、朝早すぎて開いてないのは初めてすぎて、あたらめていつもと違うリズムで動いているな自分、とびっくりする。30分くらい待って、御朱印と、岡山レースの花まもりをいただく。季節限定が好きなオレンジ色で嬉しい。

通りに戻って美観地区へずんずん進もうと思ったら現れるおしゃれカフェたち..! 朝食べたのに、Cafe gewaさんでトーストとコーヒーをいただく。トーストはたくさん種類があって、迷ったけど限定の栗バター。付け合わせにウフマヨ的なたまごがついてくる。寒くなかったのでテラスでのんびり。

寄り道もそこそこに、美観地区中心部へ。ここも『恋は光』ロケ地。東雲さんが粗相をする通りはどこだったんだろうと、昔のままの街並みをあちこち散策。かなり朝早く、観光案内所では美観地区の軽いツアーや川沿いを舟でどんぶらこされるものなどあり、予定が何もなかった私は観光案内所で軽いツアーもどんぶらこも無事申し込みに成功し、普通に観光を楽しんだ。
歩いて街を巡るツアーでも、どんぶらこと揺られた舟でも、ことあるごとに「大原さんのおかげで」という枕詞を一生分聞いてしまったと錯覚するぐらいは、大原さんのおかげでこの地区がこうして残っているんだなぁということがよくよく分かりました。地主 is 強い。古い建物を古いまま残すのも簡単じゃない。

街巡りでは、いろんな道を案内してもらったんだけど、運悪く火曜日定休のお店が多いみたいで、行ってみたいなぁと思っていたお店はすべからくやっていなかった。残念。

東雲さんが粗相をした場所?

ひととおり観光気分を味わったあとは、美観地区をぶらぶら〜。お土産のきびだんごを調達し、デニムソフトを堪能し、手拭いを買うなど。

デニムソフト. ブルーベリー🫐味

その後少し商店街に戻って、こちらも『恋は光』のロケ地「名もなき 天ぷら酒場」で少し早めに1杯ひっかける。
ロケ地巡りで来たというと、店長さんが裏話をちょっぴり教えてくれた。そしておまかせでお願いした天ぷらの紅生姜天が信じられないほど大きくて肉厚で美味しかったです!

天ぷらおまかせ🧑‍🍳
雲丹とイクラonたまご

ちょっと食べすぎたかなと思いつつ、会場の倉敷市民会館へ。

ライブの感想は一括で☟にまとめたので割愛。

10年ぶり、待たせてごめんね!みたいなMCをされる度「こちとら17年も待ってんですけど!いつ来てくれるんですか!」とツッコミたくなる気持ちを抑えながら、この日だけは岡山県民に擬態する茨城県民であった。

弟夫婦が車で迎えに来てくれて、帰りは道中にモスを奢るなどし、BGMはがっつりポルノにしてくれて帰宅。おうちで夫婦でポケモンやってて姉は一安心です。

11月23日(水)

朝、早起きな義妹がピザトーストを焼いてくれたりなどする。
昨日のライブの名残という名の筋肉痛にヒィヒィ言いながら準備を整え、雨の中、岡山を出発。
目指すはとりあえず伊勢神宮、からの最終目的地は四日市の叔母の家。

こと移動においては人様の手を借りねばならぬ哀しきペーパードライバーなので、弟夫婦が交代で車運転してくれた。途中いくつかのSAに立ち寄る。
岡山のSAで銀沫(ぎんしぶき)という幻の山芋を発見。義妹によるとめちゃ美味いらしい。今度絶対買って帰る。

さて、哀しきペーパードライバーの癖に、ライフワークの一つに各地のサービスエリアで各地のご当地ソフトクリームを食す私です。
今回も助手席に座りながら食べました。ソフト以外も食べました。うちは基本大食いらしく、私と弟の食いっぷりを見て、義妹がシンプルに引いていました。正直で良い。

そして到着伊勢神宮。伊勢神宮はいつぶりだろう。
雨降ってるけどとりあえず外宮から内宮のいつものコースを案内。
昼は私一推し、外宮の近くの「豚捨」の牛丼!

久々に食べたけど美味い。。。でもこの日、「豚捨」が東京KITTEにもあることが判明して静かにショックを受ける。それでも私は伊勢の豚捨しか行かないもん…!

内宮では、めずらしい神事に遭遇できた。大家族が家族写真を撮ろうとしていて、お父さんが犠牲(撮影者)になりそうだったので、声をかけたら弟にびっくりされた。『浅田家!』を見てから、やっぱり家族全員写真に収まってるのが一番良くない?っていうのは思うので、自分に余裕がある時は声をかけるようにしている。そして何度も言いますが、私は人見知りです。

おかげ横丁でも食い倒れたかったんだけど、午前中のSAでの暴食と豚捨の牛丼が効いてきてもう既に食い倒れている状態だったので、みたらし団子だけで断念(ここの焼き立て団子美味しくて絶対1本は食べないと帰らない)。豚捨のコロッケとかメンチ売ってるところもおかげにあるのでぜひ食べてほしい。あと豆乳ソフトとか。でも、おかげ横丁のお店も結構様変わりしてたな。またのんびり巡りたい。伊勢角のビールもここで飲みたい。

雨がすごく強くなっていく中、高速に乗り四日市に向かう。
とりあえず叔母宅に到着し、弟夫婦と解散。
叔母と叔父がおいしい和食レストランに連れて行ってくれて、しこたま食べてしまった。エビフライが美味しい。食べすぎた。

11月24日(木)

昼前までだらだら寝。人間の正常モードは寝ている状態であるとのことで、やはり睡眠は神聖。
ライブまで時間があったので、近鉄四日市駅周辺でぶらぶら。

叔母がよく、モクモクファームのお肉やお餅やそのほかいろいろを昔からいろんな機会に送ってくれていたのでとってもファンであるモクモクさんのお店や、モクモクの塩ラーメン屋も近鉄百貨店に入っていて昂まる!塩ラーメンやさんは開いていなかったので、モクモクのイートインでピザとコロッケと牛乳をいただく(わんぱくか)。牛乳美味しいんだこれが〜〜ピザもチーズ美味しかったし、頂き物は揚げ物はないのでコロッケも美味しくいただいてしまった。

時間があったので、四日市で献血チャレンジをする(※ライブ前に献血するのあんまり良くないと思うので良い子は真似しないでください)。
地方で献血をすると、対応してくれる人がみんな方言だ…という当たり前の事実に気づきなぞの癖が爆誕する。これから地方旅行したら献血チャレンジをしようと心に決めた日であった。

夕方もいい時間になってきたので津に移動。
バスの時間をあまり考えてなくて、会場到着が結構ギリギリになってしまったけど、無事間に合ってこの日も大変楽しかった。ちょうどサッカーW杯で三重出身の浅野選手が大活躍していたので、MCではサッカーネタ多め(主に昭仁さん)。

翌朝、そこまでばかみたいな早起きをすることなく、新幹線で帰宅のち、朝からしっかり働きました。本当に普段は1日が終わるまでが長いと感じるひもあるのに、楽しい時間が過ぎるのが早いのはなぜなのか。認知のバグではないのか。

さて、夜明けのまだ日が昇る前の暗闇 "暁" から、サンライズ号に乗って西へ行ったお話でした。

おしまい。

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