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メルカリの信頼関係

安心と信頼について、もう少し考える。今度も全然別の話。

私はメルカリで本を売ったり買ったりしている。もう400回以上も取引しているらしい。メルカリにもフォロー、フォロワーという機能があり、主に本好きどうしでフォローし合っている。

別のブログに書いたことがあるけれど、私はメルカリを本を預ける保管庫だと思っている。メルカリに預けた本が売れて手元に無くなっても、また読みたくなったらメルカリで買えばいい。その頃には売れた金額より安くなってることのほうが多い。

でも、メルカリというシステム自体は全く信頼できない。だから、アカウントも公開していないし、子育て中のお母さんという設定でキャラを作ってる。今まで、なにか不具合のある商品届いたことは一度もないけど、個人間取引には変わりなく、やっぱりリスクはある。素性も知らない人に住所も知られたくない。

メルカリは住所を相互に知らせずにモノを送付できる仕組みを整えている。「安心」のための仕組みだ。「評価」の仕組みも安心のためのものだ。

一方で、「〜様専用」と書かれた商品は、その人のための商品で、ほかの人は買ってはいけない、という暗黙のルールがある。メルカリの仕組み上、もちろん専用と書かれていようが、買うこともできる。でも、「専用」にした、あるいはしてもらった商品をほかの人に買われたり売ったりしたことは一度もない。みんな、この野良ルールを忠実に守っている。そういう人と人とのあいだの「信頼」があって、メルカリ文化圏は成り立っている。

私はドジなので、たくさんの本を複数人に送るときに、たまに本を入れ間違えることがある。

そんな時も皆優しい。間違って送った商品を返送してもらうために着払いで受け取ると、かなりの送料になってしまう。そこで、相手に300円で出品してもらい、私はそれを購入する。そうすると、こちらは300円の出費で済み、相手は200円程度の送料を支払い、数十円の利益を得る。詫び代としてもらってくれたらいい。

そうして、送り返してもらったものを、またあて先を今度は間違えずに送り直す。

実は、何度かやらかしてるけれど、みんな優しくこの方法に付き合ってくれる。正直、間違った商品が送りつけられて、それを返送するのに出品してコンビニで発送手続きするとか、七面倒なことだ。もちろん、丁寧な言葉で謝罪と謝意を尽くすのだけれども、素性も知らない相手のわがままに付き合ってくれる。とても優しい世界だと思っている。

もちろん、メルカリ上で不当な値段で出品をしたり、売ってはいけないものを売る悪い人もいる。だから、メルカリ自体は信頼していない。先ほどの互いに住所を知らせずに専用出品で300円でモノを送れるシステムも、やり方次第で簡単に悪用できてしまう。

でも、私の本を買ってくれた人たちのことは信頼できる。

私の本を買ってくれる、本好きなひとに悪い人はいない。



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