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家事も育児も急にはうまくできないから

家事も育児も結婚したからといって、出産したからといって、急にうまくできるわけではない。それは男性でも女性でも一緒だと思う。だから、前もって準備したり、予習したりするし、予習しててもその通り行かないことはいっぱいある。

男性の育児休業取得でちょっともやもやするのは、育児休業だけ取れるようになってても仕方がない、ということだ。普段から長時間労働していて(そんな職場だと育休も取れないかもだけど)、家事もほとんどしてこなかったら、急に育休を取っても家事はできない。普段から、家事役割もお互いに担っていて、出産にあたり、これから生まれてくる赤ちゃんのことをきちんと調べて、はじめて同じ目線で家事や育児ができる。

もし、同じ目線でできないと、妻の指示のもと家事や育児の手伝いをすることになる。それはたぶんお互いにストレスを感じることと思う。戦力になれない、ならない、苛立ち、不満、今でもそういう声はSNSでよく見かける。対等なパートナーシップを築いていたい、と結婚したはずなのに、その関係性が崩れてしまう。

ふだんから家事をしていない男性が悪いとか、女性にばかり重要な判断や役回りを押し付けている、とか言いたいわけじゃない。

知らず知らずのうちに、男女問わず会社のなかで競争にのまれて、家事をおろそかにしてしまうこともあるだろうし、疲れて十分な準備ができないかもしれない。それは個人の自己責任とかじゃなくて社会のなかでうまく調整しなきゃいけないことだ。

いま、男性の育児休業の制度だけが先走って進められていて、今後、いきなり営業の現場からバックオフィスに飛び込むようなそんな男性育休が増えてしまわないだろうか、と心配している。おそらく、そういう問題がたくさん見聞されるようになって、ようやくこの議論は始まると思う。その過渡期にいる夫婦は社会が変わるまでのあいだ、きっと苦労するけれど、次の世代のために声を上げないといけない。育児や家事、ケアの負担・責任をうまく社会で配分するにはどうすればいいか。

みんなでケアを分け合いたい。誰もが簡単にできるものでもないし、すぐにできるわけじゃないから、ちょっとずつ皆がケアの時間を持てる社会で、皆でケアができたらいいな。

読んでいただいて、ありがとうございます。お互いに気軽に「いいね」するように、サポートするのもいいなぁ、と思っています。