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読書感想文のこと

娘が夏休みの宿題で読書感想文を書いている。

最近の、読書感想文の宿題はよくできていて、書きやすいようにちゃんとチュートリアルがある。

私も、読書感想文は一時期は苦手だった。いつからかそれなりに書けるようになり、最近になってまたうまく書けなくなった気がする。

本を読む、おおかたのあらすじを説明し、自分の好きな箇所を引用し、いまの自分に照らし合わせて、想像し、気持ちを伝える。現代に書かれた本は少なからず、いまの社会背景や生きづらさ、困難さを描いているし、それでなくてもいたるところに今の社会生活が影響を与えている。昔から読み継がれている本は、いまも変わらない人の揺らぎやすい気持ちや思いがつづられている。

本から学んだこと、生かしていくことをまじめに教科書通りに書かなくてもいいと思う。本を読んで心が落ち着いた、すっきりした、少し気分転換になった、知らない世界を知ることができた、それで本の役目ははたしている。

娘が読んでいる小説も、そんなに教訓めいたものがあるはずもなく、面白いからこの本を読んだし、この本を選んだ、それでいい。その面白さを同じ世代の友達に広めるつもりで、存分に伝えてほしい。

わたしもしばらく本の感想をうまく書けていない。面白い、というにはちょっと重く、言葉を選ばなければならない、そんな本ばかり読んでいる気がするし、そういう社会になっている。それでも、言葉にできること、は自分を守ることもできるし、誰かを守ることもできると思っている。

娘が読んでいる本の内容を、私はしらない。だから、私が感想文を読んでわかるように書いてもらっている。たくさん本を読むこと、そして書くこと、それを続けてくれたらうれしいな、と思う。それが読書感想文という形じゃなくてもいいから。



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