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飛び入り参加の物語

君は彼らの物語の途中から飛び入り参加している。

たぶん、こんなようなセリフが、伊坂幸太郎の小説にあった。たくさんの伏線をきちんと回収していく彼の小説は、単純にとても面白い。

誰かの物語に、飛び入り参加する。ひとりの人生がひとつの物語だとすれば、人と関わることそれ自体が物語への飛び入り参加かもしれない。

会社に入って、仲間として仕事することも、飛び入り参加の物語だ。会社の作ったストーリーを仕上げていくために、物語を外側から見るのではなくて、その中に入っていく。登場人物のひとりになる。そのストーリーが面白いと共感すれば、そのひとりになることは楽しいし、つまらない展開になったら、それを演じ続けることが辛くなるかもしれない。

僕らはいつも、面白い物語を探している。

誰かのプロジェクトを応援することは、観客にもできるけれど、一緒に作っていくには登場人物として物語に入っていくしかない。

そして、中に入ったほうが、できることはいっぱいある。リアルの世界の物語は、飛び入り参加できる。その続きを一緒に作ることも、変えることもできるから面白い。

そんなふうに、新しく始まる何かに自分から巻き込まれに行ってる。面白い物語は、なかなか出会えないから、飛び込めるときに飛び込んでしまいたい。その先のことは、誰にも分からないけど、面白いことを続けていたい。続けてほしい。そう願っている。







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