マガジンのカバー画像

お気に入りのnote

56
何度でも読み返したい、お気に入りのnote。
運営しているクリエイター

#育児

育児の勘の価値と言語化の必要性について

研究者は先行研究、先行文献を調べるのが当然とされています。 そして、それらに基づいて、事象を分析し、発見していきます。 でも、育児や家事のような分野に関しては (それ以外にも、あてはまる分野は多いと思います) 経験による知恵の集積があるにもかかわらず、 それらが十分に言語化、研究対象化されていないために 研究に活かされないのです。 特に女性が担ってきた分野は 「当然のこと」「母親ならあたり前にできること」 「女子供、つまり誰にでもできること」 とみなされてきました。 学

パパママ銭湯について 2022

はじめに2019年8月、高円寺・小杉湯でスタートした企画『パパママ銭湯』。いま手元にある資料をみる限り、すでに500名を超える方にご参加いただいているようです。いつもご参加ありがとうございます。 どういう企画かというと、ご協力いただける東京都内の銭湯さんで、開店前もしくは定休日の時間を『パパママ銭湯』タイムとして貸切にしていただき、その時間は保育士や育児経験者、地域や子育てに関わりたいと思うスタッフがお子さんの入浴をサポートしますよ、というもの。入浴料以外は料金を取っておら

父親(またはパートナー)の育児参加のツイートから考えたこと

ツイートをしたら、ほんとうに色々な意見が寄せられてびっくりしている。 もともとは遠い知人(男)の「男は子が生まれたって、数年はなんにもできることがない。そもそも妊娠出産を経験する女と違って、実感なんか湧かないから、育児ができなくても仕方ないんだよ」的な投げやりな発言について悶々と考えているうちに、「むしろ10ヶ月もあるんだから、その間、勉強することくらいできるのでは…」と思ったことがきっかけだった。もちろん勉強なんか役に立たなかったりするだろうし、勉強すれば完璧!という試験

業界を変えるためにできることを真面目に考えた。

「保育業界を良くしたい」という言葉を発した時に、ある先生から「みんなそう思ってやってるよ」と言われたことがあります。「変えてやろう」とは思っていなくても「より良くしていきたい」そう思ってやっているはずだよ、と。 たしかに失礼なことを言ってしまった。「悪くしよう」とはみんな思っていないだろうし、より良いものにしたいというのもその通りだろう。では、なぜ良くなっていかないのか。なぜ、それぞれがそれぞれの立場で「より良いかたち」を求めて頑張っているのに、分断が起きて時に足を引っ張り