真昼のシンデレラ
最初の出会いは「○○ちゃんのママ」だったけど、今ではこども抜きで逢瀬を楽しむ間柄となった友人。
友人一家は数年前に電車で1時間弱の場所へと引っ越してしまったため、街中でふらっと会える環境ではなくなってしまった。
それでもその後、メッセージアプリでのやり取りをしたり、時々会ったりと交流は続いている。
会う時はこどもが学校へ行っている時間限定となるため、事前にしっかり計画を立ててから会うのが必須。
前回会えたのは1学期。
夏休み中もメッセージアプリで夜な夜な長々とチャットをしたりして、連絡は取り合ってきた。
その中で私が送った街の写真を見て友人が「ここ知らない。」と言ったことがきっかけとなり、次回の待ち合わせ場所は、私の住んでいる街となった。
2学期が始まり給食も始まったのに、意外にも予定が合わず、やっと会えたのはつい最近。
今回のメインは、2人とも大好きなラーメン屋さん。
・友人が到着できる時間
・ラーメン屋さんの開店時間
・友人が行きたいお店の数々
・友人に見せたい場所
・友人が電車に乗る時間
それらをパズルのピースのように組み合わせ、計画を完璧にして臨んだ今回の『デート』。
時間の前後に予定していた順番の前後もあったものの、全てを網羅できた上、お茶をする時間まで捻出できた。
ただし、時間は30分。
お店に入るには少し短かったため、コンビニコーヒーを買ってベンチに座っておしゃべりをした。
一緒に歩いていた時も「ここでこどもが○○して。。。」という思い出がたくさん出てきていたけれど、座って景色が固定されると、さらにたくさんの思い出話が出てきて、あっという間に30分が過ぎてしまった。
今回は友人が私の街まで来てくれたため、電車に乗るのは友人のみ。
改札で友人を見送るのがチョットサミシカッタ。
またすぐにメッセージアプリで会話はできるのに、実際に会ってお別れするのはサミシイ。
友人はまるでシンデレラだった。
帰りの時間がせまってきて、「今日はありがとねー。また会おうねー」と言ってホームに消えていく。
シンデレラを見送る王子様はこんな気分だったのか😰
いや、連絡先を知らなかったからもっと必死だったよね。きっと。
私が友人のシンデレラになることは多分無い。
なるとしたら、友人の家に遊びに行く時。
だけど、遊びに行く時はきっとこどもが一緒。
お見送りもお互いがこどもを引き連れている。
シンデレラになれるのは、1人で帰る時のみ。
だから、私はシンデレラにはならない。
私の住んでいる街を大好きな友人。
引っ越して数年経ってもなお、私達が好きなラーメン屋を超えられるお店には出会えていないそう。
だからきっと、この先何度もシンデレラになりにくるだろう。
今はまだ真昼のシンデレラだけど、こどもの成長にしたがって夕方のシンデレラになっていくかもしれない。
友人よ。
あなたがこの街に来てくれるなら、何度でも私は王子様になってあなたを見送ってみせるさ😤
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