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オールドローズの香りと成分をチンキで保存する
我が家にあるもう一つのバラは、オールドローズのファンタン ラトュール。
このファンタン ラトュールを、チンキにしました。
お迎えしたファンタン ラトュールについて、何故このバラにしたのか、そしてチンキ作りについて書いてみたいと思います。
ファンタン ラトゥールを迎えた理由
「100枚の花びら」を意味する、ケントフォーリア系統のこのバラの名は、19世紀にフランスで活躍した画家、アンリ・ファンタン=ラトゥールに由来するそうです。
このバラを植えることにした決め手は
棘が少ないこと
ステム(花茎)が短いこと
フェンスに誘引できること
強香であること
可憐な可愛らしさがあること
有機栽培に向く強健品種であること
こんな6つの条件を満たしていたからでした。
物理的な条件
バラを植え付ける場所は、人が通る場所。隣家も近いため、棘が少ないことが第一優先でした。
そして、ステムが短いことも大事な条件です。
ステムとは、花茎という花をつける枝のことです。
狭いスペースにある低めのフェンスに誘引した際、ステムが長いと通り道を枝と花が圧迫しますし、低い位置で長い枝が枝垂れると、肝心の花のお顔が見れないという事態になります。
そして、狭い場所でたくさんのバラの花を楽しみたい場合、壁面やフェンスに誘引することが有効です。
我が家の場合は花壇があり、そこにバラを誘引するためのフェンスを建てたので、フェンスに誘引できる品種であることも大切な条件です。
好きの条件
庭をつくる時、バラは外せないと言ったら、友人から「なんでバラなの?」と聞かれて、改めて考えてみましたが・・・・、やっぱりバラの香りは特別だから、だと思いました。
バラの香りをかぐだけで幸せ。無条件にとってもハッピーな気持ちになります。
自分をまるごと好きになれる気持ちにもしてくれる気がします。
だから、強香であることも大切な条件でした。
ファンタン ラトュールの香りはダマスク系の強香。ぴったりです。
そして、見た目もとっても大事!見るだけで自分がハッピーになるものを選ぶこと。
私は可憐な雰囲気の植物が特に好きなので、薄いピンクのふんわりしたバラを探しました。
この、好きという条件は、これから長くお世話する際にとっても大事な条件ですよね。はずせません。
使用目的の条件
そして、最後はこのバラを何のために育てるのか、その目的による条件です。
私は大好きなバラを、ハーブとして利用したいという目的があるので、有機栽培で育てたいという想いのもと、病害虫に強い、強健品種であることも大事な条件でした。
そのため、自然とオールドローズにたどり着きました。
ふんわり優しいピンクの花弁
1年目の花姿
そんな条件をクリアしたファンタン ラトュールは、この冬に大苗を迎えて花壇に植え付けたばかり。
この春は草花よりも背の低い状態でした。
カモミールの葉の中にひっそりつけていた小さな蕾が可愛らしい。
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そして咲いたのはこの3輪だけ。しばらく眺めていたい気持ちもありつつ、株のことも考え、咲き始めにさっさと収穫しました。
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甘く、優しく、爽やかさも感じる、とっても良い香りです。
ふんわりとした優しいピンクの花を見ているだけでも心が軽くなるようです。このバラにして良かったな、と大満足。
バラの香りと作用
バラの香りは女性ホルモンに働きかけ、心身の不調をやわらげるといわれています。
また、美肌効果も期待されます。
でも、何よりその甘く華やかな香りは、心を開放させてくれ、ハッピーな気持ちにさせてくれる力を感じます。
ハッピーになれば、心身の不調も、お肌の調子も結果的に良くなる!
チンキづくり
そんなわけで、今年お目見えできた貴重な3輪をチンキにしました。
チンキとはハーブの植物化学成分をアルコールで抽出する方法です。
そんな風に言うと、小難しく感じますが、作り方はとっても簡単。
成分を取り出したいハーブをアルコールにつければOKです。
今回は家にあった、果実酒用のホワイトリカーを使用しました。
<用意するもの>
・ハーブ(今回はオールドローズのファンタンラトュール)
・ホワイトリカー(ウォッカなど蒸留酒ならなんでもOK)
・消毒したビン
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長期保存のため、保存容器のビンは煮沸消毒します。
そして、そのビンにローズの花弁を入れて、ホワイトリカーをそそぎます。
1日1回程度ビンを振り、2週間ほど漬けたら完成です。
保存期間の目安は1年。
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蒸留酒で作ったバラのチンキは、ハーブティーや紅茶などに数滴たらして服用したりも出来ますし、お風呂に入れて香りを楽しんだり、化粧水を作ったりと、楽しみ方は様々!
大好きなバラの香りを閉じ込めたチンキ。
バラの季節はあっという間に過ぎ去りますが、こんな風にチンキにすれば、一年間香りを楽しめることがとっても嬉しい。
どんな風に使ったか、また記録していきたいと思います。
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