33カ国120都市以上旅したわたしの【旅先での貴重品管理】について
海外旅行中の貴重品管理についてご質問をいただきました。
私自身これまで海外を33カ国120都市以上旅してきて、貴重品を盗られたことは一度もありません。混雑した車内など、スリに遭うのが避けられないようなケースでもちょっとした対策をしておいたおかげで未然に防ぐことができました。
特別なことはしていないつもりですが、自分が普段何気なく意識していることがひょっとしたら、これから旅に出る人のお役に立てるかも?と記事にまとめてみました。
旅の荷物は最少限に
大型の荷物
1週間程度の旅行であれば、35ℓのバックパックひとつ(機内持ち込み可)、2〜3週間以上に亘る場合は、バックパックとキャリーケースで旅をしています。
◇バックパック(機内持ち込み可)
私が普段使っているバックパックはこちらです。35ℓでたっぷり入る上に、機能性をかなり考えて作られているバックパック。シンプルなデザインながら、収納面もかなりよく出来ていて重宝しています。
◇キャリーケース(Sサイズ)
過去には、有名なメーカーものを買って使っていた時期もありますが、たくさん旅すればどんなものもいずれは壊れます…。数万円のキャリーもヨーロッパの石畳を3ヶ月間転がし続けたら、旅の最後にはキャスター部分が壊れました。なので、今は消耗品と割り切って壊れたら買い替えるかくらいのつもりで値段とスペックのバランスで割とライトな価格帯のものを選んでいます。
しかし、不思議と壊れたら買い替えるかくらいの気持ちでいたら、不思議となかなか壊れないんですよね。
手荷物
メッセンジャーバッグと突発的に荷物が増えた場合にも対応できるよう、エコバッグやたためるタイプのトートバッグを手荷物の中に忍ばせています。手荷物の中には、パスポート、iPadやレンズ、充電ケーブルなどを入れています。
細かいことかもしれませんが、メッセンジャーバックのファスナーのツマミをカラビナで留めてロックしています。貴重品の入った手荷物を前がけしておいても、海外では混み合った場所などついうっかり目を離した隙をついて、ファスナーに手をかけられているというケースもあります。そんな時に、カラビナでロックしておけば少なくとも簡単にこじ開けられて盗られるというケースを防げます。
◇メッセンジャーバッグ
メッセンジャーバッグを選ぶ基準は、使っているiPadとレンズが少なくとも1本は入るかという基準で選んでいます。
私が普段使っているものは非売品だったので似たようなバッグを置いておきます。
◇心配であればセキュリティポーチ
私も以前はセキュリティポーチに財布やパスポートを入れて肌身につけて持ち歩いていましたが、今はウィンドーブレイカーの胸ポケット(チャック付き)やウルトラライトダウンの内側のポケットに貴重品は忍ばせていることがほとんどになり、セキュリティーポーチはあまり使わなくなりました。
旅のマイルール/荷物編
◇現金は必要最低限のみ持ち歩く
現金、クレジットカードは分散して管理して、その日使う分くらいの必要な分だけ持参するようにしています。
エコノミー/バックパッカースタイルの旅の場合の財布は、薄くて軽い無印のクリアケースで代替することがほとんど。日本で使っているいい財布はもちろん自宅に置いていきます。
スマホや財布はズボンのポケットに入れない、手持ちもしない
スマホや財布をズボンのポケットに入れること、日本ではやりがちな行為ですが海外では絶対にしません。目の前でスリに遭っている人を見ることもあるほど、迂闊に入れたら最後、盗ってください、と言っているようなものです。ちなみに、歩きスマホも同じように盗難のリスクがあるので気をつけてください。Googleマップを見ながら歩いている時、つい画面に集中しているとひったくられたり、後ろからバイクで盗って行かれたりなど被害は後を断たず。私は防犯対策としてスマホは手持ちはせず、必ず首かけか肩からぶら下げられるケースに入れて持ち歩くようにしています。
私が愛用しているスマホケースはこちら↓↓↓
観光に行く時の装いについて
観光に出かける場合は、シンプルに一眼レフとメッセンジャーバッグのみで観光しています。メッセンジャーバッグや一眼レフすら持参するのが億劫な時は、スマホと財布、サブ機のコンデジ(GR III)だけ身につけて出歩くこともあります。
観光と割り切って出かける場合は、嵩張るパソコンやiPad、使わないレンズ類は、宿に置いていきます。
作業をする可能性があるなら、デイパックなどを持参してPCなど必要最低限の荷物だけバックパックから移すのもひとつだと思います。
宿での荷物管理について
✅個室に泊まっている場合は、荷物のファスナーに南京錠で鍵をかけた状態で置いておきます(ホテルで盗られた経験は過去にもありませんが、海外なので日本のホテルのように貴重品を部屋に出しっぱなしで出かけていくことはしないようにしています)
✅ホステルに泊まっている場合は、ホステルのロッカーに持参したワイヤーつきの南京錠をかけて管理するようにしています(ホステルのロッカーに鍵付いていないことがほとんど)
過去の失敗談として、ワイヤーがついていないタイプの南京錠では鍵穴を通す幅が足りず施錠できなかった経験があるのでワイヤー付き南京錠は必須です、、
私が使っているワイヤー付き南京錠はこちら↓↓↓
【補足】
海外のホステルのフロントにはあまり荷物を預けません。理由は、預かると言っても近くに雑多に置いているケースがほとんどで、フロントの人の目を盗んでいくらでも荷物を盗っていける状況にあることが少なくないからです。
そもそも論として…
そもそも論として、短期滞在時の宿選びにはかなりこだわります。この場合の優先度は観光のしやすさを加味して立地優先で宿を選ぶようにしています。そうすれば、ちょっと忘れ物をした時やスマホの充電をしたい時など、逆に一度持って出た荷物をやっぱり置いて行きたい場合もすぐに宿に戻れるので、あれもこれも持っていこうと欲張らなくて済みます。
過去の失敗談として、安さ優先で観光エリアからかなり外れてしまう場所に宿を取った場合、交通の便や時間的なロスも多くストレスだったので、宿選びはかなりこだわるようにしています。
アクセスしやすい場所や観光地に近い宿といっても、高級ホテルのような場所に泊まっている訳ではなく、Airbnbやホステルなどを活用しながらお値打ちの宿を見つけて滞在していることがほとんどです。探せば結構いい宿が見つかることが多いので、ここは少々時間やお金をかけても納得する宿を選ぶことをおすすめします。
まとめ
海外旅行中の貴重品管理についてまとめてみました。
ここまで色々と対策について話してきましたが一番の対策は、常にある一定の緊張感を持って旅することかなと思います。
「ここは治安がいいから大丈夫」「ここ安全って聞いたから安心して気を抜ける」などは1mmも考えないようにしています。
不思議とスリも緊張感を持って旅している人から盗もうとは思わないのでしょう。
質問をくれた方のコメントには、全部持ち歩くことが一番のリスクが少ない気がする、と書いてあったのですが、私は逆に全ての貴重品を持ち歩くことは一番のリスクになると考えます。なので、必要最低限の荷物だけ持って、後は宿に置いていくことがほとんどです。
高価なものを身につけていると途端に標的になるリスクが上がるので、財布も財布だと分からないクリアケースに入れて分散したり、ちょっとした工夫をしています。
以上、これからの旅の参考になれば嬉しいです。
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