見出し画像

「ツバメとキナバル山」ショップロゴに込めた想い

こんにちは。ボルネオ島専門の手工芸品店を営んでおります「ラヤンラヤン」と申します。毎週金曜日にボルネオ島に関する記事を投稿させて頂いております。今回は、ショップ名でもある「ラヤンラヤン」とそのロゴに込めた想いについてお話させて頂きます。

「ラヤンラヤン」とは、マレー語の言葉から取りました。「ラヤンラヤン(layang-layang)」という単語は、マレー語で「凧」を意味しますが、鳥を意味する「ブルン(burung)を合わせると「ブルン ラヤンラヤン」で「ツバメ」を意味します。

ボルネオ島は、ツバメの越冬地の一つと言われています。ボルネオ島で生活していると、街や田舎でツバメの巣を見かけることがあります。実際に暮らしていたアパートの天井の隅に巣があったり、田舎の高床の家の下に巣を作っているのを見たことがあります。

ラヤンラヤンのショップロゴ

ショップロゴに描かれた赤紫の鳥が、ツバメを表しています。そして、黄色い山の絵は、サバ州にある世界遺産キナバル山を表しています。キナバル山は4,095メートルあり、山頂がギザギザしているのが特徴です。

ツバメとサバ州の象徴であるキナバル山。ロゴには、サバ州から日本へツバメが幸せを運んでくるという想いを込めました。

サバ州出身木版画家のリゾさん
(写真:リゾさんのインスタグラムより)

ロゴに描かれているツバメを書いて下さったのは、マレーシア・サバ州出身の木版画家のリゾ・レオン(Rizo Leong)さんという方です。

リゾさんとの出会いは、私がボルネオの山奥にある先住民ドゥスン人の村に長期滞在している時でした。彼と彼の所属するアーティスト集団「パングロック・スラップ(pangrok sulap)」のメンバーが、その村で木版画のワークショップを行うということで四輪駆動車でやって来たのを覚えています。

そこから、村で再会したり、リゾさんのキナバル山のあるラナウ地区の工房やコタキナバルの工房を訪れたりと交流させて頂いておりました。そして、ラヤンラヤンのお店をオープンするにあたり、リゾさんにツバメの絵をお願いさせて頂きました。

パングロック・スラップのメンバー

なんと現在、リゾさんを含むパングロック・スラップのメンバーが来日しており、日本の各所で展示会やイベントを行っています。

先日、hati malaysiaさん主催のイベントで、サバ州の映画『KITA-Sabah Celebrating Diversity』の上映会&交流会が行われました。

左がリゾさん
右の方は奥様で、同じく木版画家のメメトさん

こちらのイベントに参加させて頂き、久しぶりにリゾさんと奥様で同じく木版画家のメメトさんに再会することができました。

しばらく日本で作品展示を行っているそうなので、こちらに情報を載せさせて頂きます。

・東京芸術大学にて「脱境界:インターアジアにおける木版画践」~5/8まで
・森美術館にて「ワールド・クラスルーム」~9/24まで
・黄金町にて「Carve, Print, Create- コラボレーション版画ワークショップ&展覧会-」5/4~5/14

ボルネオ島手工芸品店「ラヤンラヤン ボルネオクラフト」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?