noteの開設にあたって
はじめまして、すみっこと申します。このnoteでは、パブリックヘルス(公衆衛生学)に関する情報や知見を皆さまにお伝えしていきたいと思います。
私は都内の法律事務所で弁護士として働いていますが、いったん休職してアメリカの公衆衛生大学院と法科大学院(ロースクール)に留学し、公衆衛生学修士(MPH)と法学修士(LLM)の学位を得ました。今年の秋からはアメリカの某大学医学部で研究員として勤務する予定です。
noteを開設した理由
noteを開設したのは、パブリックヘルス(公衆衛生学)に関して伝えたい情報が数多くあり、これをまとまった内容で書き溜めていきたいと思ったからです。
パブリックヘルスは、単なる疾病予防(手指消毒・ワクチン接種など)を超え、健康増進を含めた健康に関わるあらゆる分野を包括する学問です。現代の日本では、多くの人々が健康やウェルビーイングに高い関心を持ち、企業も健康経営や人的資本といったワードを多用するようになっています。また、医療保険などの社会保障政策や、「健康日本21」といった健康増進施策、さらには「グローバルヘルス戦略」のような国際保健に関する国家戦略まで、パブリックヘルスに関する政策も数多くあります。
しかし、パブリックヘルスの本質や、その広範な影響力、重要性を実感している人は少ないのではないでしょうか。もしかしたら、この記事を読んで初めて「パブリックヘルス」という言葉を知った方もいらっしゃるかもしれません。
私のバックグラウンドとパブリックヘルス
私は人口数万人の地方都市で育ちました。中でも、実家のある町は人口3000人ほどの農業振興地域(市街化調整区域のうち農業に特化したもので、農地以外の用途変更が厳しく制限されています。)で、何十年も周囲の景色が変わらないような場所です。小学校受験や中学校受験を経験することなく、小学校~高校は地元の公立学校で学び、都会と地方の格差を肌で感じてきました。
パブリックヘルスは、このような社会格差と健康・ウェルビーイングの関係性を探求する学問でもあります。私はこの分野の重要性を一人でも多くの方に知っていただき、様々なバックグラウンドを持つ人々がパブリックヘルスを学ぶきっかけになればと考えています。
これからの投稿について
このnoteでは、パブリックヘルスに関する幅広いトピックを取り上げていく予定です。具体的には以下のような内容を考えています。
・パブリックヘルスの基礎知識
・医療政策の概要とその諸課題(日米を中心に)
・法学/法律実務とパブリックヘルスとの接点
・環境問題とパブリックヘルス(いわゆるプラネタリーヘルス)
・健康増進や疾病予防に関する興味深いトピック・論文
・弁護士や公衆衛生学修士(MPH)としてのキャリア
これらの情報は、以下のような方々に特に役立つのではないかと考えています。
・パブリックヘルスや医療政策に興味がある方
・環境問題が健康に与える影響やプラネタリーヘルスに関心のある方
・社会貢献や地域の健康づくりに携わりたい方
・健康経営や人的資本に関心のある企業の方
・将来、公衆衛生分野でのキャリアや法曹になりたいと考えている方
現在、研究や他のプロジェクトとの兼ね合いで、投稿のペースは不定期になる可能性が高いですが、みなさまのお役に立てる情報を提供していきたいと考えていますので、お時間のあるときにゆっくりとお読みいただければ幸いです。
みなさまのフォローやコメント、フィードバックをお待ちしています。このnoteを通じて、パブリックヘルスを盛り上げるとともに、より健康で幸福な社会づくりに少しでも貢献できればと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
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