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宅建試験について


はじめに

 2回目の投稿になります。今回は私が宅建試験を先月受けた感想や、来年には合格したいという方の励みになるようなことを書いていけたらと思います。 

宅建試験を受けようと思ったきっかけ

 私が宅建試験を受けようと思ったきっかけは、大学の先生が受けることをすすめてきたからです。当時受けていた講義内の雑談で、担当の先生が学生たちに対して『宅建試験は法学部生だったらほぼ合格する。うちの大学の学生も2年生で受かってる人がいる。』と言ってきました。
 私自身は不動産業界へ行きたいとは思っていませんでした。そのため、「宅建は不動産でしか使わないし、興味のない資格は取る必要ないだろう」と頭の中で解釈してました。
 しかし、先生の言葉を聞いて、宅建試験は不動産でしか使えないからやる必要性のない資格という考え方から、法学部に通っているのであれば、落ちてはいけない資格であるという認識に変わりました。
 つまり、法学部に入ったのであれば、宅建は取れて当たり前だという先生の煽りを受けて、それに乗っかる形で受験しようとしたということです。

法学部生なら受かりやすい理由

 前の見出しで先生が『法学部生なら受かりやすい』と話してた理由はなんなのか。それは、試験範囲が法学部で習うことと重なっているからです。
 宅建試験の科目は民法等、宅建業法、法令上の制限、税その他があります。法学部生であれば、民法はがっつりと勉強します。そのため、先生は法学部生が宅建試験に合格しやすいといった趣旨の発言をしたのです。
 私自身から見ても、民法の講義についていける努力がしっかりとできる人であれば、宅建試験の民法はそこまで難しく感じないのではないかと思います。法学部生の受ける民法の講義は宅建試験でやるよりも内容が深く、講義を通して理解度を宅建の民法よりも高めることができるからです。

宅建試験の科目の概要

 宅建試験の科目は以下のものになります。

  • 民法等

  • 宅建業法

  • 法令上の制限

  • 税その他

 宅建試験は不動産売買の決まりや制限といったものを問う試験です。そのため、土地売買契約で取消せるケースや不動産会社、宅建士になったときにしてはいけないこと、不動産売買、仲介の契約書に書くべきことなどを勉強することとなります。

民法等

 宅建試験では民法と共に、借地借家法、区分所有法、不動産登記法から出題されます。宅建試験の中では覚える比率が高く、一番難しい範囲です。
 宅建試験の中では50問中14問出題されるため、捨て科目にしてはいけない分野になっています。法学部生であれば、10問、非法学部生及び民法初学者は7問正解を目指すのをおすすめします。

宅建業法

 宅建業法は50問中20問出題されます。出題される比率は一番高いです。そのため、法学部生かを問わず、最低でも17問は正解しないと合格は厳しいと思います。
 宅建業法は宅建士を目指すのであれば、絶対に覚えておかないといけない知識なので、用語の暗記とともに、用語とその理解が必要です。範囲は民法等と比べて狭いですが、一番理解しなければならない科目になります。

法令上の制限

 法令上の制限は都市計画法や建築基準法など特定の土地に建ててはいけない建造物や、建物の防火についてなどといった建物や土地に関する規制について出題されます。
 範囲が広く、専門用語が多いため得点源にしにくく感じますが、暗記で乗り切りやすいため、暗記が得意な人にとっては得点源にしやすいです。
 50問中8問出題されるので、比率はそこまで高くないですが、捨てると合格しにくくなる分野なので、最低6点は取ってほしいです。

税その他

 税その他は税の分野では不動産取得税や固定資産税など不動産に関する税金の知識が問われます。それから、不動産鑑定評価または地価公示法のいずれかが毎年出題されます。
 税と不動産の価額の分野から3問出題されます。この分野も法令上の制限と同じく範囲は広いですが、暗記で乗り切ることができます。
 免除科目の分野からは、住宅金融支援機構、景品表示法、統計、土地、建物の構造についてのことが計5問出題されます。この分野も暗記で乗り切ることができ、直前期からでもしっかりとやっていれば点数が取れます。
 税等は3点中2点、免除科目は5問中3点以上取れるのが理想です。

私が宅建試験を受けた感想

 私は令和5年度の宅建試験を先月の15日に受けに行きました。私自身TACなど予備校を使わずに独学で試験に臨んだため、不安と緊張はありました。
 ただ、一部をのぞいで試験の傾向はそこまで変わっておらず、過去問と参考書を正しく活用していれば解ける問題が多かったため、自信を持って挑むことができました。

自己採点の結果

 私の自己採点についてです。点数は以下のようになりました。

民法等:14問中13点
宅建業法:20問中19点
法令上の制限:8問中8点
税等:3問中1点
免除科目:5問中3点

合計44点

 令和5年度の合格点は35〜37点と予想されているので、マークミスがなければ、ほぼ合格で間違えないと見ています。

独学で受けた理由

 私が独学で受けたのはお金がなかったことと、予備校の講義を受けることで自分のペースで勉強できなくなると効率が悪くなると思ったからです。
 実際に大学の資格講座の要項を見ましたが、約2時間の講義を試験約半年前から週1でして、10月の試験2週間ほど前で全範囲終了するカリキュラムだったため、それなら自分の力でやったほうが効率がいいと思いました。
 また、私が勉強を始めた時期が5月の終わりで、早めに試験の範囲を終わらせないとまずいと感じてたからでもあります。

独学か予備校、通信講座どちらがいい?

 結論から言うと、独学にしたほうがいいかは、その人次第で大きく変わると思います。
 独学する方がいい人は、周りに流されず、モチベーションをキープできる人や、ネットにある情報をしっかりと精査して理解できる人、正しい努力ができる人にとって向いていると思います。
 しかし、私自身の経験上、モチベーションを長い期間キープすることは決して簡単なことではありません。誰が独学しても、どこかで下がります。そのため、下がったあとに上げる努力がとても重要です。それができる人であれば、独学で乗り切ることは十分可能だと思います。
 それから、正しい勉強法を理解してる人です。独学では、とりわけこれが重要になります。正しい努力ができていないと、そもそも自身の点数を上げること、合格は困難だからです。
 予備校などを使った方がいい人は、主に法律初学者(非法学部の人)、勉強法、勉強習慣が元から身についてない人です。宅建試験は、法律のことをしっかり理解する必要があり、とりわけ民法では、独学では難しい部分がおおくあります。暗記はもちろんのこと、理解しなければならない部分が圧倒的に大きいからです。
 また、勉強法が身についてない人は、予備校などで、効率的な勉強方法や試験のテクニックなどを教えてもらうことをすることをおすすめします。
 勉強習慣が身についていない人も、予備校などを使って勉強できる時間を設けるという意味では予備校はとても意味のある存在だと思います。

来年受ける方へ

 来年宅建を受けようとしている方は、決して少なくないと思います。

https://www.retio.or.jp/exam/pdf/uketuke_jokyo.pdf

 上記のサイトを見ていただければわかる通り、受験申込をした人は全国で約29万人と非常に多く、宅建試験がいかに人気かがわかると思います。そのため、合格率は約15%という低い数値になっております。
 しかし、合格率なんて気にせずに、勉強をしていくことが重要だと思います。宅建試験には受験資格がないため、受験者の中には、なんとなく受けてみた人や、会社から仕方なく受けるように言われて受けた人というのもいます。いわゆる、記念受験というやつです。そのため、必然的に落ちる人も多いということです。
 そのため、ほんとに合格したい人は、合格率に怯えないで今からでも、しっかりと勉強してほしいです。
 また、今年の試験に落ちてしまった方々は残念でしたが、令和6年度の試験に合格できるように頑張っていだきたいです。
 正しい努力をして、勉強時間を確保して臨めば結果が出る試験になっているので、初学者の方は是非2月からと言わずに今からでも勉強時間の確保を、2回目以降の人は宅建試験の勉強で記憶したことを忘れない努力の時間をつくっていただきたいです。

読んでいただきありがとうございました。
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参考

https://www.retio.or.jp/exam/pdf/zissigaikyo.pdf


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