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スーパー(その2)〜肩を張らずにフランス12

最近気づいたことがある。日本のスーパーとフランスのスーパー(行きつけの店に限る)では商品の並べ方が逆だということ。日本で行った何軒かのスーパーでは、入り口付近に生鮮食料品を山積みしていた記憶がある。今日の目玉商品、広告の品であがっていたものなんだろう。フランスでも生鮮食料品の目玉商品はもちろんある。けれども入り口付近に並んでいるのを見たことがない。小物類とか母の日父の日特集とかヴァカンス用品のような季節のもので腐らないものを置いている。ここのところはマーケティングの専門に尋ねないとわからないが、何かありそう。想像するに日本人はフランス人のように買い溜めをしないこと、日本人の買い物の頻度がフランス人より高く新鮮なものはすぐ消費する習慣があることなどが思いつく。まるっきり的外れな指摘かもしれないし、本当のところはわからない。読者の方々はどう考えられるだろうか?

スーパーの話から離れるが、最近は家庭菜園もやるようになった。菜園と呼ぶより畑と呼んだ方がいいかも。50m2くらい。手のかからない野菜しかやらない。自分の手で育てた野菜(トマト、きゅうり、ズッキーニ、カボチャ、メロンなどなど)、果物(さくらんぼ、フランボワーズは結構採れる)はやはり嬉しい。この話も別のコラムで話してみたい。

近年流行り始めたのが、近隣の農家がスーパーと協力して物を並べるというもの。普通に季節の新鮮野菜が売り場に並んでいるのでこれはいい傾向だと思う。元々マルシェや生協が発達しているお国柄なので直販売のシステムには慣れている。農家にしても流通費を削減できるので一石二鳥ということになる。

勿論無農薬食品 « bio »も根付いてきている。普通のスーパーでも専用の棚を設けていることが多い。ただこれについてはヨーロッパ全土から来ているので、規制の緩い国から来た物だと怪しく感じられることもある。それでも一定基準は守られているだろうから、値段にそれほど差がない場合や乳製品(医者に勧められた)は専ら « bio »を買うことにしている。

最近パンはパン屋。少し前までスーパーで済ましていた。たまたま新しくパン屋が通りすがらにできたので試したら、良かった。バゲット3本買うと1本オマケ。1本あたり1€しない。スーパーより美味くて値段もそこそこ。迷う理由がない。

フランスでフランス人のように食べていくのなら問題なく環境が整っている。それはまあ当たり前。問題は日本の味が欲しい時。これについても別の機会にということで。

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