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後悔って何だろね?

 このところ同じような内容の投稿が続いていて申し訳ないです。家での話題の9割がコレなのでどうしてもこの内容になってしまいます。毎日何かしら新しいニュースがあって、ネタには事欠かないんですよ。
 …昭和天皇の崩御をリアルタイムで見ていた時のことを思い出しました。

 後悔だけで生きてきたような人たちだったのですが、その最後に付き添っていると色々考えることがあります。

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 「後悔」という言葉を聞いてすぐに頭に浮かぶのが仕事。生きている時間の半分か3分の1を過ごすのだから当然「いい選択だった?悪い選択だった?」となるわけで。

 「今から思うと料理人になっていてもよかったなぁ。お菓子作りもよかったかも。水道、電気工事もやってみると奥が深いし。大体建設関係って飽きない職業だろうな。コンピューターを組み上げたくらいだからそっちでもよかった?プログラミングはやったことがないけど絶対面白かったろうな。こうやって考えると手作業とか物作りをやっていた方が良かったのかもしれないな。いや元々先生になるつもりだったんだから、なんでそのままなってなかったのか?」

 現実には、初めの2年間に経験した日本での仕事を除くと、音楽の先生、それも実際にピアノを弾く仕事をしている。上にあげた独り言と共通するのは「先生」くらい。

 今の仕事をしていなかったとすると、まず間違いなく日本に帰っていたはずで、全く違った人生になっていたでしょうね。

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 後悔というのは、「現実を想像で置き換えることができたらその方がきっと良かっただろう」と空想することだと思います。空想だから良いとこ取り。紙に書いた餅。現実に経験するイヤな部分がないので、単なる綺麗事、絵空事でしかない。

 さっきの独り言は今の自分が昔を振り返って言っているもの。今だから言えることなんで、それを後悔と呼びたければ呼んでもいいですが…

 料理にしても水道にしてもコンピューターにしても趣味の範囲内だから面白がっているだけ。一旦仕事になってしまうとまるで違ったものに見えるでしょうね。結局何かしら気に入らない部分が出てきて、「やっぱりあっちにしておきゃ良かった」とか言うことになりそうです。
 
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 「後悔先に立たず」

 変な言い訳にしか聞こえなくなってきました。無かったことに執着して何の意味があるんでしょうか?

 かれこれ30年ほどやっている今の仕事にしてもイヤなことは山ほどありました。だから何だ?ってことなんですよねぇ。

 他に面白そうなことはいくらでもあります。でもそれもこれも今の自分があって、そこから見て面白いと思うだけ。やり直すのは無理。やり替えるのも無理。

 随分前にラノベとかマンガで転生モノが流行っていると言ったことがあったっけ?あれって「後悔先に立たず」病を映す鏡なんでしょうかね?「転生モノ」というジャンルは日本独自のものに思えるんですが、一体フランスにあるんでしょうか?今度本屋へ行ったら探してみよう…

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 何の話をしていたのかわからなくなってきました。

 あの人たちにとって今の状況は、その時々に選択してきたことの結果。誰がどう見ても間違った選択がありました。できるだけの助けの手は差し伸べてきたんですが、向こうに取る気がない限りどうしようもなかったです。拒絶することだけを選択するとこうなるという良い例だとしか言えないです。

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