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【アラフィフエッセイ】No.5 私は嬉しかった

初めて、息子が地域の将棋大会に出ました。

将棋大会とはどんな感じなんだ?

興味があったので付き添いました。

① レベルごとに区分けされている。


その大会は、高校3年生まで参加できる将棋大会でした。

クラスは、将棋のレベル(級位)ごとに分けられており、
息子は一番下のクラスに参加しました。

1年生くらいの子どもたちもたくさんいました。

しかも有段者のクラスに小さい子が座っていたので、
子どもの吸収力ってすごいんだな~と朝から感心しまくり。


県外からの参加者もいたようで、
将棋人気の高さを感じました。

② 小さい棋士たち。


主催者からルール説明を受け、対局が始まりました。

一斉に、パチッパチッと将棋を指す音が響き始めました。


持ち時間がないクラスもあれば、
持ち時間が設定されているクラスもありました。

みんな盤上に集中している様子。

私たち保護者には盤上は見えないものの、
表情や指し方で状況を何となく想像しました。


その中の一人である、息子の様子も遠目で確認しました。

③ じっくり考えるタイプ。


息子は将棋が好きですが、レベルは初心者クラス。

以前は将棋教室に通っていたので、基礎はできているハズ。

教室内の将棋大会には毎月出ていたし、
マナーやルールも理解していることでしょう。

様子を見ていると、どうやら

息子はじっくり考えるタイプ。


相手はパッと判断して駒を指すけれど、息子は
・・・・・じっと盤上を見て・・・・・指さない。

持ち駒を確認しているけれど、
・・・なかなか指さない。


考えているんだね~。


将棋教室では、持ち時間が設定されていたので、
このように考える表情を見たのは始めてでした。


初心者とかは関係なく
盤上に向かう姿は、『いっちょまえ』でした。


周りの対局が終了している中、息子たちはなかなか終わらない。


息子が劣勢のように見えますが、
盤上に集中して思考していました。

最終的には、息子が投了。

30分以上の対局でした。
お疲れさま。


④ よくやったね。


息子は予選を通過したものの、
決勝トーナメントは1回戦で敗退しました。

息子は、悔しがっていました。

挑戦したのだから、悔しいですよね。


正直に言うと、私は嬉しかったです。


息子は考える力があるし、
簡単に諦めない粘り強さがありました。

悔しがる息子の姿は、『成長の証』に見えました。

挑戦したから悔しさが生まれたと思うし、
真剣に向き合ったからこそ、その思いが大きいと思うのです。


よくやった! 頑張ったね!


申し込む前、この将棋大会の開催予定を伝えると二つ返事で
参加を希望しました。

教室の大会では連勝が続いていたこともあり、
もしかしたら息子は多少の自信があったかもしれません。

自宅で私と対局しても、物足りなさを感じていましたし、
夫が相手でも勝敗は五分五分になってきていました。


自信は、井の中の蛙だったかもしれません。

早いうちに転んだり、失敗したり、
思い通りにいかない経験を重ねた方が免疫ができるのではないか。


自分を客観的に見るためにも、
今回の経験は貴重なものだったと感じます。


息子は、幼い頃から口数が少なく消極的な印象であり、
感情をあまり表に出しません。

だから、悔しいという気持ちを感じて出すことができたのは、
感情を大切にするためにも良かったと思います。

勝ちたかった気持ちも大切。

負けて悔しいと思う気持ちも大切。

これは、私が教えてあげることはできませんし、説明したからって感じられることでもありません。


参加して良かった。

成長したな~。

しみじみ。

私も付き添って良かった〜。


ありがとうございました。






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