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【アラフィフエッセイ】No.23 私も楽しみました!

ある大学の卒業・修了制作展へ行ってきました。


① 娘から誘われる


娘から、ある学生さんのブースに行きたいと言われたのです。

市外でちょっと遠かったため、私も付き添いました。

私も学生の頃は、
学園祭に出かけていました。

偶然、高校の部活の先輩に会ったり(県外なのに)、
小学校の時に転校した幼なじみに再会したり、
催し物以外も楽しめた記憶があります。

私は医療系の学校だったので、
大学の広い敷地内で色んな学部の学生が
自由に往来している様子が羨ましくもあり好きでした。

最近の大学はカフェもあってオシャレですね。

すっかり浮足立っていました。



② 美術館とは違う空間


その卒展は、芸術系学部の展示会でした。

いくつかの棟に跨り、色んな科に属する学生の展示が行われていました。

工芸やイラスト、空間デザイン、染色や衣装、映像・・・
たくさんありました。

日頃、ほとんど美術館には行きませんが、
行ったことのある美術館と比較しても
展示物の分野が豊富で楽しかったです。



③ 感性の塊


フロア毎に科が異なるため、
それぞれ特色が違って飽きませんでした。

作品が持つエネルギーが素晴らしいのなんのって!

若い頃は、イベントなどで
「若い人のエネルギーは・・・」とのコメントがあると
どういう意味なのかイマイチわからなかったのですけれど、
今はよ~くわかります。その気持ち。


空間全体のエネルギーが違うのです。

どう表現したらいいのでしょう?

これは感じてもらった方がいいと思います。
(語彙力が足りなくて残念……)

ジェンダーを扱うものもありまして、
昭和世代の私は吸い込まれるようにブースへ行きました。

女性を表現する言葉に注目するなど、
疑問を持ったことを深堀りして
男女それぞれに当てはめられた価値観や役割をまとめていました。

文学ではなく、芸術で表現するのは難しかったのではないでしょうか。

考え方や捉え方が多様なために、
取り掛かるにも勇気が必要だったと思います。

昔から~あるべき、のような汚染や思い込みが根強くありますから、
ジェンダーの問題は複雑ですね。
もしかしたら批判する人がいたかもしれません。
それは違うんじゃないか?とかですね。
ニュアンスも難しいでしょう。数値で表すものではないですから。

性については私自身も思い込みがあって、
自分の根っこに刷り込まれていると感じ、興味深い内容でした。


他にも映像の分野は、もっと興味が湧きまして。

本当に面白かったです。

物や手の動きに連動して
画像や色・音が変化するのです。
仕組みがどうなっているのか不思議で、私にはなぞなぞのようでした。

前職で画像を扱った際に
座標で色を割り当てて表示したため、
センサー1つに対してどのようにXYZ方向を認識し、
カラー座標に当てはめているのか?

しかも、そこに音まで加わるなんて、複雑で摩訶不思議!

素人ですから、ひとつの興味が次の興味を生み。
これをPCでプログラムしているのかと考えると
なんて難しいことがなされているのだ!と感心ばかり。

私はデジタルに疎くてアナログ人間なので、
頭の中がクエスチョン?だらけになりました。



「若い」からこそ疑問を持って気づくことがある。
「学生」だからこそ純粋に取り組めるエネルギーがある。

疑問をもとに研究したり、
「好き」を深堀りして新たな商品(作品)を作ったりできる。


学生は、利益追求が迫られるワケではありませんから
挑戦ができますよね。

でも社会人となれば、
会社に属した場合は社の方針に従う必要があるでしょうし、
お客様のニーズに合わせた作品が求められるでしょう。

ちょっと制限が発生しそうですよね。
(私は企業に勤めたことがないので想像ですけれど)

学生であるからこそ、
比較的自由に表現できるような気がします。

学生たちの感受性の高さを感じましたし、
作品は感性の塊だと思いました。



④ 行って良かった


本当に行って良かった。
めちゃくちゃ楽しかったです。

というか、皆さんにも行って欲しいくらいです!


卒展は、大学で学んだ集大成の場です。

ご家族やお友達は行かれると思いますが、
それだけじゃあ、勿体ない!!!

もっと多くの方に観て頂きたいものです。

本当に素晴らしいし、刺激を受けました。


もちろん、学生さんだけの力ではなく、
指導者のサポートがあってのことだと思います。

作品だけでなく、ポスターやレポートも
本当にわかりやすくまとめられていました。
しかも、ただまとめているだけではありません。

フォントや構図など詳細まで考えられており、
多くの知識・時間・労力がかけられたに違いありません。

作品ができるまでの雑記ノートも添えられて
過程の足跡が見て取れましたし、
きっと充実した日々であっただろうと想像できました。


私は芸術的センスは低めで、
発想力は乏しい方だと思います。

芸術的センスは、知識や教養のように
努力で何とかなるものではない気がします。

「感性を磨く」と言っても
具体的な方法ってないですよね。

努力をしたからってセンスがよくなるとか、
感性が磨かれるってワケでもないですし。


私にはクリエイターの集まりに見えました。

今後の活躍を期待しています。


娘の付き添いだったけれど、
いやー、本当に行って良かった。


ありがとうございました。














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