【アラフィフエッセイ】No.22　コレって過保護？

わが家にウイルスがやってきました。
そして、残念ながら1人ずつダウンしていきました。

いやー、きつかったです。

身体がだるかったのもあるけれど、子ども達の甘えもあったから。

①　息子からのリクエスト

隔離生活をするために、
上げ膳据え膳で対応しました。

発熱したら、
食べたいものや飲み物があるか
尋ねるようにしています。

息子は真っ先に
アイス・カリカリ梅・ヨーグルト・プリン
のリクエストをしました。

こういう時は食べられるものを食べようね
と思うものの、
「カリカリ梅はね、コンビニに売っているのを。青いのがいい」
と条件付き。

えー、コンビニに行けってことかい？

でもクエン酸だし、身体が欲しているかもしれないな。

希望通り、リクエストの物を揃えました。

②　息子の頼み事

息子は錠剤が苦手でして、
今回も何度も練習したけれど、どうも飲めません。
口に残るみたいです。
・・・なんでかな？飲み込むタイミングの問題？

ついでに粉薬も口に上手に入れられないと言って、
「粉薬を飲ませて欲しい」とお願いされました。

「いいけどさ、そろそろ自分で飲めるように練習しようさ」
と促したけれど、薬をこぼしたら効果が半減するからと
自分でしようとしない。

仕方なしに手伝いながら、
いつまでお願いされるのだろう？？？と先々を考えてしまいました。

③　甘えん坊

息子は寝る前にハグしてから寝るのですが、
コロナになってからは感染防止のために控えました。

息子「ぎゅっとしたいなぁ」
私　「治ってからしようね」
息子「あー、ぎゅっとしてからだとぐっすり眠れるのにな」
私　「そうかぁ。ぎゅっとしているのを思い出してごらん」

小さい頃から儀式のようにハグをしていたけれど、
息子にとっては安心感が違うのだと実感し、
ちょっと義務的になっていた自分を反省しました。

おととしもコロナになったけれど、
その時は私も翌日に診断を受けたため、
自宅では2人同室で隔離されました。

だから1人での隔離状態は、今回が初体験です。

息子「あのさ、1人でご飯食べるのも寂しいよ」
私　「寂しいよね。初めての経験かもね」
息子「なんか美味しくないね」
私　「本当だね。いつもの食事がいいね。治ったら一緒に食べようね」

甘えん坊ではあるけれど、
今回の経験はツライだけではなく、
発見もあったと思います。

④　娘も

日を置いて、娘も発熱しました。

感染対策が甘かったです・・・残念。

娘も負けず劣らず
冷凍フルーツ・カリカリ梅・アイス・ヨーグルト
のリクエストがありました。

カリカリ梅って人気なんでしょうか。

またまた行きましたよ、コンビニへ。

息子の分もカリカリ梅を大人買いしました。

「弟ばっかりズルい！」と言われないためにも、
娘のリクエストにしっかり応えました。

⑤　大きな甘えん坊

娘の場合は、甘えの内容が違いました。

ピコん、ピコんとLINEがくるのです。

「水筒が空になった」
「冷却シートを貼ってほしい」
「〇〇食べたい」
「ドライヤーかけてほしい」などなど。

まぁー、何と言いますか、しょっちゅう呼ばれまして・・・

「冷却シートは髪を巻き込みたくないから1人じゃ貼れない」
と言うのです。

「髪を押さえとくから、オデコに貼ってほしいんだ」

な～んてデリケートなんでしょ。
私は髪が挟まったって全く気にならないのに。

加えて、ドライヤーですよ。

私「だるい時ぐらいシャンプーしなくていいんじゃない？」
娘「なんか、ギトギト感が苦手なの。スッキリして気持ちがいいし」
私「わからないでもないね。
でも、小さい頃はドライヤーを嫌がってたのにさ（笑）」
娘「ドライヤーしないと傷むもん。腕上げるのきついからお願い」

雑談をしながら横たわる娘の髪を乾かしました。

小さい頃は髪を乾かすのを嫌がって、タオルドライがやっとこさでした。

月日がたって、まさか大きくなった娘の髪を乾かすようになるとは。

振り返れば、私は母に髪を乾かしてもらった記憶がありません。

長女だからか、甘えた記憶がほとんどないのです。

これは甘やかしすぎかなーなんて思いつつ、
でもキツイ時にやんなさいってのも言えないなーなどと
心の中で自問自答しながら乾かしたのでした。

⑥　タイムリミットは近づいている

今回の子ども達の甘えは、
私にとってキョーレツだったのですが、
思春期に入っていることもあり、
タイムリミットは近づいているよねーと感じました。

ぎゅっとハグをすることも、
冷却シートを貼ることも、
そのうち声がかからなくなるでしょう。

今まで義務的にしちゃったり、
めんどくさいなーって思ったりしたことを
「なんて残念なことをしていたんだ」と反省の念にかられました。

夫から過保護だと言われたことがありますが、
義務でしていたら過保護じゃないですよね。

求められたことをしていても、優しさは感じられなかったかもしれません。

毎回ではないにしろ、寂しかったかもな。

数年後には、
頼まれることも声をかけられることもなくなるかもしれません。

私の方が淋しく感じるのではないでしょうか。

・・・たぶん。

そう思うと、
甘えてもらうのも今だけかもしれません。

具合が悪い時ぐらい、
過保護ってくらい甘えられても良しとしようじゃありませんか。

ようやくウイルスが去り、日常が戻ってきました。

寝る前に息子とハグしています。

義務的ではありません。

あと何回できるかな。

ちょっと気持ちが変わりました。

しばらくは優しくできるかも・・・？

ありがとうございました。