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まるで小姑

「外部の人達の集まりで事務局やってるんだけど、決めなきゃいけない案件が出てきちゃったら恫喝系のリーダーが横暴の極みでさあ。おまけに肝心なところは責任回避。」

「身内の集まりじゃなくて外部の集まりで恫喝系か。今どき珍しいね。」

「おまけに私以外の外部事務局達が曲者でさ。3人とも自分で面と向かって何も言えないのに私を使って逐一文句言おうとするのよ。まるで小姑。」

「恫喝じじいに小姑3人か。橋田寿賀子ドラマの世界だね。」

「舞台がお家じゃなくて仕事なんだけどね。そして私はおしんかよって感じ。上司はとにかく逃げようとするし。」

「耐えて機転で乗り切る感じ。」

「そう。でもね、おしんはストレートに自己主張したでしょ。私があれをやったら崩壊するって分かってたからそこは堪えてる。」

「以外に耐えるよね。印象と違って。でも裏で毒は吐いてるんでしょ。」

「もちろん。よく馬鹿って言う奴がバカって言うでしょ。でもさ、そんなこと言う奴が一番バカだよね。とにかく私より年上の輩が寄ってたかってバカばっかなのよ。その組織。」

「その案件しばらく続くの。」

「特に小姑対応がね。そろそろ言いたいことがあるなら恫喝系のリーダーに直接言えって切れよう。私は小姑の声を代弁する役割は担ってないって。」

「ほんとにちっちゃい人間の集まりなんだね。」

「弱い奴ほどよく吠えるってね。それも自分より大きい奴には吠えないという。」

「疲れたでしょ。」

「心身ともに疲弊して行き倒れそう。見方を変えると私に文才があれば戯曲が出来そうな話なの。でも出来たのは白髪と肌荒れだけ。凡人は辛いわ。」

「書いてみたら。」

「鬱憤ばらしになりそうだしね。」

「もしかしてシェークスピアも書いて鬱憤晴らしてたのかなあ。」

「橋田寿賀子は完全にそうだって。」

「誰しも創作の根源は憤懣かもね。」

「くたばれじじい、くたばれ小姑。働け男。」

「ほら、すでに晴れてきたでしょ。」

「ラストは全員抹消したい。そして誰もいなくなって終わり。」

「やっぱりアガサクリスティが一番溜まってたんじゃない。」

「お察しします。」

End


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