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整理する時間が嫌いなのだ。

世界のすべてを見渡せる所に立っているのが当たり前だった頃は、くり返す毎日に飽きたりしなかった。

お腹が痛くなるのが恥ずかしくてたまらなかった。あの頃はキミが泣いたりボクが泣いたりするのはしようがないことで、ゴメンを言うのにも一日くらいかかってしまった。

でも足が大きくなって新しい靴を履いた頃からは、世界には行けない所もあると分かった。そして、繰り返しの毎日に退屈して泣いている暇なんてないらしかった。一分も考えないでゴメンが言えるようになり、お腹が痛くなればトイレにいく。笑わずに日々を過ごしていても恥ずかしくなくなった。

意味がなくても面白かった時間をポケットにしまったら、次第に退屈な時間に意味があるような気がしてきたから、それもポケットにしまった。
多分、もう、どっちがどっちか区別できない気がする。
自信が無いんだ。

使い道がないコインがポケットに増えていく。
たまには、重くなった上着を脱いでみようか。

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