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読後の感想「さよならですべて歌える」

読んだタイミングが「今で良かった」。
この気持ちすらも実際にどうかは分からない、架空のものだ。
それでも、わたしが二十代で色々なことに立ち向かっても大丈夫だと、無根拠に進めると思っていてころに読んでいたら傷付いていたんじゃないかと過去の自分を心配してしまった。

現実には、暑い日と寒い日があって、でも、寒い日がその先の未来全部を否定するためだけにあるわけではない。だけれども、どんなに暖かい毛布で包まっていても寒い日は、寒い。
そして、わたしはコーヒーを飲みながら「この小説は」と、自然と距離をとってなにかわからないが傷つかないようにすることを覚えてしまったようだ。
成長だとも、擦れてしまったとも言える。

オススメできるか?YES。
映画で見たいか?NO。

映画館では、泣きたくない。泣かされてる感じがして好きじゃない。
小説だったら、少しスローダウンしたりスッと読んだり、こっちがコントロールできるからいい。
丁度よく、ウルッとくるくらいに。

わたしは、すぐ泣く。
それは、何歳になっても変わらないらしい。
涙が枯れたという表現は、嘘だと思っている。


今は21時すぎ。
この小説を読み終えたのは、15時30分?40分?それぐらい。

なんとなく、まだ考えてる。
案外、しんどい小説だったかもしれません。だから、心の元気があるときに読んだ方がいい物語かもしれないという感想を追加します。

試合後のボクサーの「ダメージが抜けない」ってのはこんな感じかな、なんて思いながらカーステのボリューム上げてみるけど、あたまが勝手に歌詞を小説にリンクさせちゃって、どっか片隅で考えている。
わたしの人生で一番大好きな曲。清春の「happy birthday」でも吹っ飛ばせないのがつらいです。明るめの曲をかけても、なんだかスーッと通り抜けていく。
でも、全然いやな小説ではないんですよ。
そう、ただの小説なんです。わかっているんですが、遠くのどこかにあった話しみたいで、そんな人がいたんだと思うと変に感傷的になるような。

ああ、もう。
恋愛を物語のメインにするのは、これだから毒だ。
ハリウッド式が好きなんですよ、わたしは。
必ず恋愛要素を入れなさい、そしてそれはサイドメニューでお願いします。
それは徹底してほしい。
申し訳ないが、わたしが生きている世界にはこのダメージを和らげる装備は開発されていない。

わたしが思いつく民間療法は、一個だけ。
落語を聞いて寝る。
知ってる限りでは、落語から攻撃されたことはない。平和な世界だ。

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