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知っててやるのが至福のとき。

アイスコーヒーからホットコーヒーに変えた朝に差し込む日差しは明るかった。
半分開けたカーテンから見えるアパートの外は静だ。ときどき吹く風が音を立てるけど家族連れは外出したのだろう、駐車場の車は少なかった。

空に浮かぶ雲が見える。
あそこに手を突っ込んだら温かいんだろうなと思うと、すこし右手が高揚した気がする。
ホットコーヒーの湯気は見えない。
わたしは大体の見当をつけて、鼻先をそこに突っ込む。
コーヒーのにおいは、美味しい。

そしてまた、毛布に包まった。

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