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ポエム・エッセイ

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ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。
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2023年4月の記事一覧

花より団子

今日から天気が崩れるらしい。週末には雨とのことで、新潟の桜も今週で終わっちゃうかな。 こんなにも旬の期間が短いのに、「桜」の言葉にはかなりの強さがあるように感じる。それは「さくら」でも「サクラ」でも強い。 あんなにも淡い色の花なのにインパクトは凄いものがある。もしかすると、実際に咲いてる時間より世界中の人が「桜」をイメージする時間のほうが長いのではないか。そんなふうに言われても納得できる気がする。樹の幹と花の色とのコントラストがいいのか、日本人だからなのか。 そして、不思議

空模様

空が包んでいるのか、空と一緒に浮かんでいるのか分からないけど、勝手に僕らはその中にいる。 そして、好きなうたを歌って、美味しいものを食べて、誰かを好きになった。 その日の空はとびきり良くて、自分とセットで一日が造られる気さえするんだ。 でも空はいつでも、誰かにとってはとびきり良くて、もっとも悪くて。 勝手に僕らはその中にいる。 雲が動いて、僕らが動いて。 誰かの空を、今は見てる。

くすんだ色

神様がパラパラと雨を均等に撒くように、幸せもそうあってほしいけど、確かめる方法はないのかな。 少なくとも上を向けば、見やすいかもしれない。 でも、目を瞑っていても雨は、雨だ。 雨が降ってきた。 雨にあたった。 雨に濡れる。 雨で濡れる。 雨が降っている。 外では、雨が降っている。 幸せもそうあってほしい。

清流

通勤途中の田んぼに水が張られ始めました。 ここ数日の風は冷たいけど、今朝は天気もいいから、もう本格的に田植えのタイミングをみているようです。 田んぼに囲まれた、世間的には「米どころ新潟」ですけど、全部が全部農家では当然ないわけで。わたしも全然詳しくないです。 小学校の体験授業で田植えをやったことはあるし、父の実家が米を作っていたので、準備や後片付けを手伝ったことはありますが、まあ子供だったので半分は水遊びくらいにしか思ってなかったです。 そのせいかな? 泥遊びが一番好きだ

ゴモラが好きだった

怪獣が好きで、なんとか星人はすきじゃなかった。 怪獣大図鑑みたいな本を夢中で眺め、こいつは重さが凄いとか、硬いとか、尻尾の力が強いとかに興味津々だった。 なんとか星人は、大体は宇宙からやってきて名前の違うビームを撃つ。それが裏切り者ぽくて嫌だった。話しかけるというのが、より気味が悪く感じたのかもしれない。仲間にはしたくない、そんな感じがしていてから、持っていたソフビ人形も偏りがあったように記憶している。 怪獣は、地面の中から出てくるからロマンがある。 どっかの山やなんかの下

シンプルな迷路

朝。 曇りで、さむい。 散歩に来ている。ただの散歩。 町を歩くのは、すこし罪悪感を感じる。 昔から知っている町なのに、こんな時間にフラフラとしていると犯罪の下見と思われないだろうかと。目的はない、散歩だから。あるけど、ない。 昔から知っている場所だからこそ警戒心はわかるのだ。逆の立場なら、近所をフラフラしてる人はなんとなく気にしてしまうから。見たことない人なら尚の事だ。そんなの主観的な記憶なのだが、町はそういうもんなのだ。実際に何十年住んでいようが記憶にない人なら、変な人が

結果、男同士つるむのが楽しい

男の色気がある雰囲気に惹かれる。 いまはもう禁煙して十年以上経つが、タバコを吸いはじめたのだって「格好いい」から興味があった、それだけのこと。もとからヘビースモーカーではないから、辞めるのもそんなに苦ではなかったし、また吸いたいときには吸う。そういうことにしている。 初めて格好いいと思ったのは誰か、なにを見てそう思ったかは忘れた。昔は、漫画にしろテレビや映画にしろそんなシーンはたくさんあった。まあ、それが悪影響だから少なくしたのだろうから、「煙草が格好いい」のは証明されてい