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花より団子

今日から天気が崩れるらしい。週末には雨とのことで、新潟の桜も今週で終わっちゃうかな。

こんなにも旬の期間が短いのに、「桜」の言葉にはかなりの強さがあるように感じる。それは「さくら」でも「サクラ」でも強い。
あんなにも淡い色の花なのにインパクトは凄いものがある。もしかすると、実際に咲いてる時間より世界中の人が「桜」をイメージする時間のほうが長いのではないか。そんなふうに言われても納得できる気がする。樹の幹と花の色とのコントラストがいいのか、日本人だからなのか。
そして、不思議なことに「可愛らしい」モチーフとしての印象もあるくせに、和風ホラー要素すら連想させることもあるのだ。この両極端があるのが、本当に魅了があるものの条件だというような貫禄すらある。

一方で、桜の前に旬を迎える「梅」はどうだろう。
こちらも日本的で、花の色だって赤みの強いものをイメージできる。まあ、なかには「わたしは、桜より梅のほうが好きだよ」という方もいることでしょう。でもわたしが「梅」と聞いて連想するのは、梅干しなんですよね。どうしても、梅干しのインパクトが圧倒的に強い。
わたしの連想した順番だと、最初が梅干し、次は漬けてある梅酒の瓶の中にある大きめの梅の果実。肉厚な感じのするやつ。その次くらいかな、梅の木にウグイスが留まっている様子は。だいぶ劣勢かな、梅のほうが。

けれど、ふと「桜と梅」を並べてみる。するとなんだか性格の違う親友同士の女のコを連想した。

ひとりは、にこやかな顔で微笑む。その姿を見ると、見てるこっちが弾んだ気持ちになる。
もう一人は、ハツラツとして頼りになり、いつも元気いっぱい。凛としたなかに、すこし寂しがり屋なところが見え隠れするようにも見える。
そんな二人が、日本の春を明るくしている。

桜餅と梅昆布茶。ベストマッチ。

ちなみに、わたしは子供の頃から「桜餅」が大好きだ。
味も見た目も、あのなんだかわからないブツブツした餅も、葉っぱのしょつぱさも。
ああ、それから葉っぱは食べる派です。


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