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育休給付率を80%に引き上げ。低迷する男性育休取得率は上がる?

現在、会社員が育児休業を取る場合、「育休給付金」が支給されます。金額としては、育休を取り始めて6カ月までは休業前賃金の67%が、1歳(一定条件で最大2歳)までは50%が支給されています。この「育休給付金」を「80%まで上げましょうよ」と、政府が検討しているとニュースになっています。目的は、低迷する男性の育休取得率を上げるため。男性が育休を取れない、または取らないのはお金の問題なのか、それとも……。

大手企業は男性育休取得を後押し。そのワケは?

以前、媒体で男性育休について何度か取材をしたり、記事を書きました。大手企業は、男性育休に積極的で、上司から部下の男性に「育休を取ることを勧めて取得率を上げる」という取り組みをしているところ何社かありました。

大企業が男性育休を推す理由としては、ダイバシティ―を念頭に、働き方改革を進めていること。また、これから何十年も先までやっていくことを考えたら、育休が取得できない会社を選ぶ新入社員は減っていくと予測されます。となると、優秀な人材確保が難しい。また私が取材してきた肌感覚でいうと、大企業の場合は「女性社員の意見にも耳を傾けてくれる。だから私たち女性は意見を出しやすい」という話を、何度か見にしました。

育休取得をする男性社員の意見としては、当初は「1週間の休みのために、仕事の調整をしたり、取引先に連絡するのが大変だからないほうがいい」という人もいました。しかし、実際に取ってみたら「妻の大変さがわかった」「妻が職場復帰するとき、慣らし保育園の送迎などを担当し、お互いによかったという話になった」ということを聞きました。

「育児休業」のはずが「育児休暇」になってない!?

反面、「育休取ったのに、ジムに行ってほとんど何もしてくれなかった」という旦那さんに怒る妻の声もありました。企業では、ここらへんを踏まえて、育休を取る男性社員に「何をしたかをちゃんと報告するように」といっているところもありました。

妻の意見としては、「育休を取ると収入が減るから取らないでほしい」という意見が見られました。夫婦共働きだったとしても、妻が休んでいたらそれだけで収入50%ダウン、夫も休んだらその期間は50%となるので、厳しめです。とはいえ、貯金でなんとかやっていけるという家庭は、休んで手伝ってほしいという家庭もあるでしょう。

「育児を手伝うどころか、大きな長男が増えて迷惑」

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こちらはお金の問題もあるけど、家庭に対する考え方の違いが大きいのではないかと思います。というのも、40代、50代はたとえ共働きだったとしても「夫は外で働き、家事は妻がやるもの」という意識の両親に育てられてきた世代。当然、旦那さんは家にいても育児どころか家事もしない(というか、できない?)でしょう。そのため、育休で家にいられたら手のかかる大きな子どもが増えるから面倒と思っているのです。

逆に20代、30代は、どちらかというと結婚当初から「共働きが前提」の世代で、当然育児も二人で分担すべきものと考える傾向があります。そのため育休は当然旦那さんも取るべきもので、そもそも子どもが生まれる前から家事も分担しているから、育休取得で家事を任せられるからとってもラク、となるのではないかと思います。

男性の育休取得、賛成? 反対?

今回の育休給付金80%への引き上げ、普段から家事を分担する家庭だったら「給付金上がってラッキー。絶対に育休取るから」となり、家事を奥さんだけに任せている家庭だったら「80%にあがろうが100%になろうが、こっちは旦那が家にいて迷惑なのよ! 外で働いてきなさい!」となるんじゃないかと、勝手に予測しています。

給付金が上がったら、育休取りますか? 

旦那さんに取ってほしいですか? ほしくないですか?


フィリピンセブ島の孤児院で出会った子どもたちをサポートします😊✨✨子どもたちが大人になったとき、今度は誰かをサポートしてあげられたら素敵ですね❤️