見出し画像

BIG BOSSからの気づき

新庄”BIG BOSS”が誕生してプロ野球界への注目度も上がってきています。

今までにない監督像であることから、期待する人もいれば、今までにない動きに対して何をやっているのだと思われる人もいると思います。新しい監督像ですので、それぞれの思いが出てきて当然だと思います。

でも、どちらにしても気になる存在になっていることは確かです。

私が感じたBIG BOSSの行動

新庄BIG BOSSは、阪神タイガースからメジャーに行き、日本ハムに戻って北海道を盛り上げながら日本一になるまでチームに貢献しました。

明るいキャラクターと何をするのか分からない自由な発想力に特に魅力を感じています。(人一倍野球に真摯に向き合い、人として大切なことも大事にもれているようです。)

日本だけではなくメジャーに行っても、プロとして自分自身に厳しく接しながら、ファンに野球(ベースボール)の魅力を伝えていくことに一生懸命だったと思います。

そんな新庄BIG BOSSは、日本ハムだけではなく、日本のプロ野球界も変えようとしています。色々な発言が取り上げられていますが、単に自分自身が目立つための発言ではなく、裏には、チーム・プロ野球全体のことを考えているように思います。

プロですから注目を浴びて成り立つ仕事です。ファンがいなければ、プロ野球としても成り立たなくなってしまいます。ファンを増やすことは、球団・監督・選手・スタッフの方すべてが意識して取り組まなければならないことではないかと思います。

新庄BIG BOSSは、そのあたりを意識して選手に対しても色々と発信しているように思います。そして、今までの監督像と違うBIG BOSSを迎えた選手たちも戸惑いながらも変化を感じ取っていると思います。

一見、自由奔放に見えるなかでも、礼儀を重んじ、プレーの基本を徹底しているなど抑えるべきポイントを抑えているようです。そして、チームの選手を野球選手として育成していくことは勿論ですが、一人の人間として育てることが視野に入っていることが、良いリーダーになるのではないかと期待してしまいます。

管理職・リーダーとして考えると

BIG BOSSがあなたの組織の管理職・リーダーになったらどう感じるでしょうか?

「今までの状況を変えてくれそうで、ワクワクする!」
「今までのやり方と違うことをされると困る」

色々な感じ方があると思います。

私なりにここまでの状況で感じた管理職・リーダーが取り入れても良いのではないかと思うことが幾つかありましたので挙げてみます。
① 選手の行動の自由度を高め、同時に立場をふまえた責任を理解させる
② 自責での行動に移らせる
③ 基本的なことを気づかせる
④ 出来ないではなく、どうすれば出来るのかを意識させる

① 選手の行動の自由度を高め、同時に立場をふまえた責任を理解させる

 組織では、メンバー全員が同じ方向に向かっていくことにより、目指す目標を実現することが出来ます。目標を実現するための手法は、色々なやり方があると思いますが、十分に機能していない組織の中では、「~すべき」や「失敗してはいけない」という意識がメンバーの中に強くあると思います。そこを失敗を恐れずにチャレンジすることを許す雰囲気が出来ることにより、自分の立場をふまえやるべきことが明確になっていく人が増えていくと、自由度が高まり組織の強化に繋がります。

② 自責での行動に移らせる

 新庄BIG BOSSは、現時点では、レギュラーは決まっておらず全員がフラットな状態であることから、「キャンプまでにしっかりと考えて準備する」ことを伝えていました。
 やるかやらないかは各自に委ねるもののその結果は、きちんと評価しますとメッセージを伝えています。これは、会社での個人の目標設定と評価の部分に繋がっていくと思います。
 チームのメンバーが一つとなって会社の目標に向かって行動することが必要。その際に、自分で考えて行動し、結果を出すことが大切です。然しながら、自分自身が行動せずにできなかったことを他責にして許す雰囲気だと成長にはつながりません。

自責で行動していくことを求めていることを伝えていくことが、管理職・リーダーには必要だと改めて感じました。

③ 基本的なことを気づかせる

 練習の仕方も早速、変化をつけて対応していました。特に私が気になったのは、「外野手に送球の目的を意識させる」ことと、「違うポジションでノックを受けさせる」点でした。送球の目的を意識させることは、ただ単に遠くに投げられれば良い訳ではなく、ランナーの進塁を止めるためにはどのように送球する必要があるのかを考えさせることでした。また、違うポジションを経験することにより視界の違いやそのポジションの気持ちなどの理解が進んだようです。

 会社で言うと、「自分の業務の目的をしっかりと認識すること」と「お客さまや一緒に働くメンバーの視点も意識して仕事をすること」だと感じました。自分本位の仕事に固執していては、全体のことを考えて行動できない為、結果としてチーム全体のパフォーマンスが向上しなくなってしまいます。

 実は、基本的なことを繰り返し、チームのメンバーに問いかけ、気づかせることが良い組織を作っていくためには大切です。

④ 出来ないではなく、どうすれば出来るのかを意識させる

 レギュラーが決まっていない=全員が同じスタートラインに立っているとしても、個々人の能力差や経験の差はあります。もし、「能力も経験も劣っているから無理」と考えるとどうでしょうか?当然ながら無理と考えている以上は、前に進むことは出来ないです。

 では、能力や経験が劣っていたらどうするのか?
 能力を高めたり身につける行動をとったり、経験者の話を聞いて自分で考えていくことは出来ます。誰しも、強みと弱みを持っています。私自身もそうでしたが、”自分の強み”よりも弱みに意識が向かいがちです。でも、「出来ない」で考えていたら何も変わりません。「どうすれば出来るのか」を考えていくと、100点ではなくても30点でも50点でも前に進む何かが出来るはずです。

この「出来ないではなく、どうすれば出来るのか」を考えることが組織に浸透していくとメンバーが自律的に成長していくと思います。

画像1

良いと思ったことは取り入れる

管理職・リーダーは、自分のチームのためになることは積極的に取り入れていくべきです。
今までのことを踏襲することは誰にでも出来ます。そんな変化しない管理職・リーダーは必要でしょうか?
管理職・リーダー自身も自ら考え、変化を恐れずに取り組んでいくことが組織を強くしていくことに繋がります。

新庄BIG BOSSの今後の行動を、管理職・リーダーとして自分のチームにあてはめたらどうなるのだろうという視点から見ていただくと自分自身のマネジメントなどについて考える良い機会にもなると思います。

「そんなの無理」ということもあるかもしれませんが、気づきのきっかけになると思いませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?