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バーフバリを初めて観た時の話6


全てが美しかった。
どこを切り取っても絵画のようであった。

常に良い角度から神風を受け、ふわりとなびく、黒い髪。

恋に落ちる瞬間の胸の高鳴り。

仕草、眼差し。

全てが美しかった。
全てが強かった。

物語は怒涛のように展開していく。

……………


気がつけば、日が昇り、鳥のさえずりが聞こえてきた。

朝が来たのだ。

涙が止まらなかった。
苦しくて苦しくて仕方がなかった。
涙が頬を伝い首を通り、胸へと落ちる。
Tシャツに水をこぼしたように居心地が悪い。

「終わったね。さあ。寝ようか。」
と涙ぐみながら姉は言う。

「………。」

「………。」

「………。」

「………さまが」

「お…さまが…」

「王様が死んじゃったよう……」

あまりにショックすぎて眠れなくなってしまったのだ。

フラフラと足を引きづりながら布団へと向かう。
どさり。と倒れこむ。
まさに生きた屍とはこの事。
辛い辛過ぎる。
涙は次から次へと流れていく。

「うっ…う…ひっく…う…。」

おうさまぁ…おうさまぁ…とぐずる情けない己。

「大丈夫。大丈夫だから。」と慰める姉。

姉がいてくれて良かった。
本当に。
そう思いながら泣き疲れて寝た。

夢の中にバーフバリが現れた。
彼の影響力は凄まじい。

……………

起床。

朝 兼 昼食に昨晩の残りのカレーを食す。
食後にチャイを飲む。
チャイってこんなに沁みるもの。だったんだな…。



ふと。ここ数日ずっと己を悩ませていた、風邪の症状について思いを馳せる。
んんんんん?あれれれれ?

風邪

治ったのでは???

7へ続く。

サホーレクマラヴァルマジャイホー




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